| 2005年01月07日(金) |
白ワインをどうぞ・・・ |
年末は、毎週のように知人宅に招待していただいた。 我が家に集う機会は多くても、こうしてよそのお宅に家族で伺うことはあまりないのでウキウキして家を出た。
大晦日に伺ったお宅でのこと。
まずは、ビールで乾杯。 食事も進み、じゃ、そろそろワインでも抜きましょう……ということになって、そこの(若い)ご主人が、キコキコ、っポンと、栓を抜いた。
「では奥様からどうぞ……」 ボトルを差し出されたので、私はワインの脚元に手を添え、グラスを少し前に滑らせた。
いえでは、ワインの栓を抜くのも注ぐのも、パパが担当だから、こんな風に他の男性から、……というか若い男の人からワインを注いでもらうことなど、滅多にない。 ふへへ。一歳でも若い人にお酒を注いでもらうと嬉しい正真正銘のオバサンになってきたの、最近。
「どうぞ、白ワインです……」 と一声添えて、そっとボトルを傾けてきた。
私ね、ワインが注がれる瞬間ってすごく好きなの。
このワイン、どこのだろう? って。 一応ヨーロッパの地図を思い浮かべてみるの。
そして、どんな味だろう? って。わくわくするの。 かるめのさっぱり系かな? 濃厚で辛口かな? こくがあって舌に残る味かな? とかって。
瞬時にいろいろ想像するの。 今まで飲んだことあるワインの記憶を巡らせて。
そんなにワインに詳しいわけじゃないけど、ドイツ時代から量だけは飲んでるからね。美味しいワインに当たったら嬉しいじゃない、ねぇ。
それから、どんな色だろ? っていうのも大切なポイントかな。 赤だったら、産地によって違うし、白だったら、品種によっても違う。 ここでごちゃごちゃ書くのは、かったるいので割愛するけど。
最近飲んだシャブリがねぇ、神秘的な透明感があってすごくきれいな色だったんだよ。二人だけでぺろりと空けたんだけど。あれはお友達も一緒に飲みたかったかな。
で、注がれる瞬間に、今からグラスを満たしていくワインについていろいろ思いをめぐらせるわけですよ。
来客時、パパについでもらうときは、こっちも席をたってばたばたしてることが多いし、二人で飲むときは、だらしなくソファでふんぞり返ってるから、いつのまにかパパが注いでくれてることが多い。
だけど、こうして誰かからあらためて……となると、きゅっと顎を引き気味に、ちょっと緊張などしてみる。
ボトルの口から、今まさに、白ワインの液体が流れ出ようとしている。
「(この前飲んだ、シャブリみたいな色だったらいいな)」 と期待しながら、グラスの内側がワインで満たされる瞬間を待った。
が!!! なんとなんと、瓶の口から出てきたのは、鮮やかな、あ、あ、赤ワイン! 透明感のある限りなく透明に近いゴールドの液体を想像していた私は、椅子からずり落ちてしまうくらいにびっくりしてしまいました。
「も〜、白ワインっていったじゃな〜ィ」 「あれぇ?! 赤でしたねぇ。白のボトルだと思いました。わはははは」 「中の液体も黒くみえてるじゃないのー。ぎゃははははー」 一座、しばらく笑いの渦に包まれました。
それにしても。 白だと期待していたワインの液体が、真っ赤だったのは、手品を見たときのように衝撃的だったよぉ。
あのパフォーマンスはしばらく忘れられないだろうなぁ、きっと。
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