| 2004年12月19日(日) |
「アフターダーク」村上春樹著 |
起き抜けに、寝ぼけまなこの二日酔い状態で読み始め、途中二度寝をしながらも、お昼前に軽く読了。
で、この「アフターダーク」、ストーリー展開と終り方には不満がたくさん残ったけど、徹夜明けのけだるさの表現がリアルなのと、いくつか心に残るフレーズがあったので、私的にはよかったと思った。
関西弁のコオロギという女性がいった言葉。 「人間というものは記憶を燃料にして生きていくもの」というところとか。 ここのフレーズは、読んでて、くすっと笑っちゃうんだけど、当人のそれまでの人生とか、自分の人生もあわせて振り返って見たら、妙に深い説得力のある言葉でもあった。
後、姉妹愛にも少し考えさせられたかな。 一応、私にも歳の離れた妹がいるし。
兄貴もいる。 お兄ちゃんのことは、本当は心の中で慕っているんだけど、実際には、うまく言葉と態度で示すことができない。今一つ、付き合い方がわからないというか。
本文中に、姉妹が一番互いの存在を近くかんじたときのエピソードが載っていて、その当時の二人の年齢は、かつて兄と私が一番仲がよかったときの年齢でもあったので、当時を思い起こすと、ただひたすら涙が止まらなくなった。
兄弟姉妹のいる読者、特に女二人姉妹に、大きなメッセージを残してくれる一冊だと思う。
そして今から、春樹おじさまの旅行記「遠い太鼓」を読むの。 クリスマス休暇に行く、ローマ・フィレンツェの予習を兼ねて。
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