ただひたすら待つ。遠い目で待つ。
祐子はきっと何かを待っているはずなんだけど、その待っているものがなにかははっきりしていない。
パパではない。さっき帰ってきて、さっさと寝てしまったから。
電話でもない。基本的にこっちの都合を考えずに、一方的にかかってくる電話には、あまり快く思わない。
メール……でもない。さっきまで電源を落としていた。スパンメールが一日50件ぐらい。もうメールを開くのもいや。
きっと私は、具体的には書けないものを待っているのだろう。
何かのタイミングとか。人生の転機とか。何かの習得の時期とか。 まぁいい、今晩は。深く考えるのはよそう。
もう1時半だよ、寝なきゃ。
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