お昼に学校に立ち寄った。
各教室に顔を出すと、子供たちが寄ってきて、 「あれぇ? おばちゃん、髪切ったの?」 と声をかけてきた。
そうなの。先月ショートにしたんだけど、昨日はさらに襟足をきれいに刈上げにしたの。
「ね、短くしたら、かわいくなった?」 「え?! ・・・う、うん・・・」
と、子供に無理矢理同意を求めてしまった。 子供には、40歳のおばさん=かわいい・・・という概念はないのか、返答に困ったようだった。それもそうかもしれない。
学校の先生からも、髪を切ったんですね、といわれたので、 「かわいいでしょ、私?」 ときいてみたら、さすが大人なので、 「うーん、返答に困りますね・・・」 といわれてしまった。
そうか。自分が思っているほど、かわいくはないんだな、私。 なんてこったい。とんだナルシストだ。がははは。
最後に玄関横の低学年教室に顔を出した。 校長先生も同席されて、にぎやかにお弁当交換会をしていたところだった。
別のお母さんも来ておられた。 ドイツ時代から使っている私の籐の買い物カゴを見て、にぎやかな声をあげた。
「わぁ、かわいいカゴ! それ持ってると、赤ずきんちゃんみたいよ〜」と。 すると、低学年の子供たちがお箸を持ったまま、いっせいにこちらを向いた。
調子に乗った祐子サン、テンションが上がった。 「そうなのヨー、いまから、狼を退治しにいくの・・・」 と、もうちょっとで胸を張っていい放ちそうになった。
ちょっと、ちょっと。ナニ考えてるの、祐子サン。 赤ずきんちゃんはそんなお話じゃなかったでしょう? 狼退治は、桃太郎。いやいやそれは、鬼退治か。 一寸法師も狼じゃないし・・・。まぁいいや、どうだって。 ホントは咽喉元まで出そうになっていたんだけど、校長先生や、まだ純真な低学年児がいる前で、ちょっとした自制心が働いた。 実際に言わなくて本当によかった。ヘンなおばさんだと思われちゃう。
よし、カワイく見られたいお母さんは、今後「赤ずきんちゃん」路線できめてみよう! 籐のカゴにおいしいごちそういっぱい入れて・・・。
私、赤ずきんちゃんヨ・・・なんていっても、誰も返事してくれないかもしれない・・・。もう40だしな・・・。こわいだろうな・・・。ひひひ。
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