春は別れの季節。 今日、お昼頃に空港へ帰国者のお見送りに行ってきた。
日本人学校の山本校長先生と、間宮先生が三年間の任期を終えられ、とうとう完全帰国された。私たちと同じ時期にワルシャワに赴任された付き合いの長い方々なので、帰国されるのは名残惜しい。
でも、帰国されてもワルシャワでの同窓の付き合いは、このままずっと続くに違いない。また会う日まで、しばしのお別れ。 ちかいうちにまたすぐ会えることだろう。だから不思議と涙は流れない。
そして、今日は今朝から忙しかった。 月曜日にWALTERから子供部屋の本棚が届くので、今日中にいろいろ部屋の掃除をしておかないといけない。 学年末でもあるから、机の上はプリントの束で溢れかえっている。手は真っ黒になるし、ゴミ袋はすぐに満杯になるしでてんやわんやだった。
今まで、二人共同で使っていた子供部屋を、理人5年生進級を機に理人一人部屋にすることにした。理人は5年生になって勉強量も増えるだろうし、清二に邪魔されることなく集中して机に向かえるようにしてあげたい。
そこで、私のパソ部屋をあけわたして、清二に使わせることにした。はじめは母子で兼用でもいいかな、と思ったけど、私の部屋にみんなが入り浸って、かえって落ち着かなないだろうから、私のほうが部屋を出ることにした。
でも、うちは3LDKだから、余った部屋はもうないよぉ。どうしよう・・・。 で、知り合いに世間話でそのことを話すと、 「我が家に空き部屋ありますから、いつでもどうぞ」 と何人かから言ってもらった。 ははははは。ありがとうございます。 お言葉に甘えて間借りさせてもらおうかな。 お宅はまかないつきですか? ははははは。
私もいろいろ考えてたんだけど、意を決して、この際、私の机をリビングの窓際の一角に持っていくことにした。正真正銘の窓際族。 来客があっても、(乱雑な)ライティングデスクまわりが丸見えなのは恥かしいので、リビングのソファとの間に、大きめの観葉植物で間仕切りをして、居住空間からの死角を作った。 オープンスペースながらも落ち着いた緑の一角になった。
うーん、ここに落ち着いてみたら、なかなかいい感じ。 パソのモニターの向こう側は、窓。 窓の向こう側はワルシャワの南東の空。 目が疲れたら遠くを見ることができる。 今までの部屋よりも眺めは格段にいい。 左90度の視界は空。 右90度の視界は、テレビとソファの背。 だけど、このリビングの空間を独り占めしているみたい。
私はパソを覗かなくても、本を読んだり、おやつを食べたり、ぼんやりするのも自分のデスクに向かって座る癖がある。 リビングのソファに寝そべるよりも落ち着くのだ。 今までは一日の大半の時間を自分の部屋にこもって過ごしてきた。 でもこれからは、ママはリビングの住人になる。 そのほうが家族にとっても自然であろうから。
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