本日から春休み。お天気もぽかぽか春休み風。
昨日は、卒業式と修了式だった。昼からはお楽しみ会。 いろんな思いで学校で過ごした一日だった。 涙と笑いとショックと。
涙というのは想像に易いであろう。 卒業式でもあり、離任式でもあったから。 笑いというのもしかり。笑いはお楽しみ会の付き物だから。 それでは、そのショックというものは・・・ふはははは。 あぁ、破り捨てたいかな、成績表。 その成績表、日本人学校からのものはまあ普通。問題なし。 他にもらったのは、2月下旬に受けた業者テストの結果。 散々だった。
そのテストは、日本の進学塾で受験の為の試験勉強をしている子供が受ける業者テストだった。そのテストがどういうものか知らずに、試しに受けさせてみたのだった。
試験当日理人は、「学校では習っていない問題ばかりで、まったく解けなかった。何でママは勝手に申し込みをしたんだ!」と、怒って帰ってきた。
親のほうが後悔した。努力したことに対してできなければ、叱咤激励の法もあるだろう。でも、習っていないものは、白い紙の前で、どう知恵を絞っても解けなかったにちがいない。
今回は限りなく零点に近くても致し方なかった。ただ、学校の日常的なテストでそんなお粗末な結果で、答案用紙をつき返されることはない。だから、その採点結果の数字はショッキングだった。これではきっと子供の胸に変な劣等感を植え付けたにちがいない。
昨日は、その劣等感を払拭するべく、母は子の心のケアに奮闘した。 私も疲れた上、ショックで口も聞けないくらいだったけど、いろいろ子供たちが納得するよう、日本には受験戦争の渦中で受験テクニックを磨いている子供たちがいることを話して聞かせた。受験戦争自体、在外の私たちには異文化なのだ。
偏差値に惑わされるタイプではないけど、よくない結果を見ればショックを受ける。それが一般的な人間の精神構造であろう。 私も普通の母親なのだ。
今回、知らなければ知らないで済んだはずの日本の受験戦争を垣間見てしまい、我が子には戦場に派遣しなくてもすむよう何らかの形で親の私たちが息子たちを守ってあげないといけないんだな、と改めて深く考えさせられた。
我が子たちは、今のところワルシャワ日本人学校で、素直にのびのびと育っている。在外の学校だから素直に育っているというわけではない。塾やドリルなどで大人がお受験のために無理やり詰め込むことを課さないからだと自負している。
受験戦争下の歩兵たちの目標は大学合格でそれでおしまいかもしれないが、少なくとも我が息子たちには、大学卒業後の職業で夢が開花することを人生の目標として生きて欲しいと思っている。
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