薔薇園コアラの秘密日記

2004年03月05日(金) 歩きトーク

 今日、ちょろっと外に散歩に出たときのこと。

 公園に向かう道で、背後から突然ポーランド語で話し掛けられた。
「こんにちわー、おくさん!」
私は、びっくりして後ろを振り向いた。だって、近所には挨拶を交わすような知り合いなんていないはずだもん。
 ど、ど、どこの誰かと思って相手の姿を捉えると、それは……案の定、知らない人。しかも、なんのことはない、私に声をかけたのではなく、単に携帯電話の相手と大声で話していただけだった。
 >なんでも自分に声を掛けられたと思う、自意識過剰な東洋人。
 そのまま、てくてく歩いていくと、同じテンポで携帯電話で話している人が後ろからついてくる。陽気にごちゃごちゃそのまま話をしながら。会話が妙に気になる。
「もう、うるさい!」
ってどなってやりそうになった。

 いや、それは別にどうでもよかったんだけどさ。

 ただ、ここで私の秘密を暴露しちゃうなら、私ってネェ、携帯電話でお話しながら歩くことってできないの。
 歩いていると、頭が働かないで、支離滅裂なことを口走ってしまう。
 頭ン中を整理してから話さないといけないから、神経を集中しないといけないでしょう? そしたらね、自然と足が止まってしまうの。
 電話でお話するなら、同じ場所で立つか座るかでないとね。
 多分、頭ン中のどこかの神経がつながっていないんだと思うけど。
 
 時々、颯爽と歩きながら携帯電話でお話している人を見ると、へぇ〜、器用なひとだなぁと関心してしまう。だったら、ニッポンに住む大抵のニッポン人って、みんな器用な人の範疇に入るね。私の基準だと。

 パパにも、「歩きながら電話で難しいお話できる?」ってきいてみようと思ったけど、思いっきり馬鹿にされそうなので、きかないことにする。

 あ、それから、私、受話器を肩にかけて他の作業をすることもできない。
 電話をかけるときは、受話器のむこうに神経を集中しているから、手を動かすと、会話がおろそかになるのだ。
 だから、ご飯の支度をしている最中に取った電話も、一旦自室のパソ机に向かってから話し始める。

 こうやって、言語神経と運動神経がつながらないのは一種の老化現象? しかも、最近、年をとったせいか、長電話はすごく疲れるようになった。
 友達と楽しく馬鹿話をしただけでも、左の耳の奥がもわんもわんした感じがするぐらいだもん。

 連絡はメールが一番便利かな? 
 口をとじていても用件が済ませられるもんね。

 


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祐子 [MAIL]

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