外は雪景色、室内では着膨れのぶくぶくぶーだというのに、タイトルは季節外れのように「ワルシャワの秋」
なんのことはない、これは、年末に放送された関西テレビ放送開局45周年記念ドラマのタイトルである。残念ながら、JSTV(国際衛星放送)では放映されなかったし、番組のことを知ったのは年が明けてからであった。
関西テレビ放送開局45周年記念ドラマ「ワルシャワの秋」
ストーリーや歴史的背景は、上記HPにわかりやすく書いてあるので、ここで繰り返し書く必要はないだろう。 ポーランドでも放送されるようだけど、誰か日本で録画した人いないかなぁ。
ポーランドは、他の欧米各国よりも親日的である。 これはここで生活していて、肌身に感じる。
ドラマになった、シベリアのポーランド孤児を日本赤十字で受け入れたことも、第二次世界大戦中に杉原千畝がリトアニアのユダヤ人に渡航ビザを発給したことも、人道的措置であった。
ポーランド人が日本人に向ける眼差しが優しいのもわかるような気がする。これほどまでに、敬虔なカトリックの国であるから、受けた善意には心からの感謝で応える。
秋に、ワルシャワ日本人学校の子供たちが、プオツク市の子供舞踊団との交歓会に招待され、車で二時間ほど離れた町にいってきた。行く先々で丁重に迎えてもらった。日本語で「さくら」や「蛍の光」を歌ってくれ、いかに日本との交流を大切にしているかを伝えてくれた。
日ポ間の善意のかけ橋は、今ではしっかりとした礎ができているんだ、と実感できた一日であった。
天皇・皇后陛下が公式訪問されたときも、その町で子供民族舞踊をご覧になったようだ。
町の広場の一角には、「ヒロシマの鐘」のレプリカがあり、毎年8月6日に鐘を鳴らす儀式があるそうだ。 市民は、その鐘の音を聴きながら、罹災者全員への鎮魂・追悼の意を込めて世界の和平を祈るのであろう。
国境も民族も宗教も超えて。
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