2014年06月27日(金)  「ちがう」と「へたくそ」は違うよ

夕食の後、「今日ね、ママに見せたくないもの、もってかえってきた」と、たま。

健康診断で引っかかった?
書き取りでしくじった?
連絡帳に何か書かれてる?

「これ」と見せてくれたのは、図工で描いたという紫陽花の絵。



よく描けてるよ。どうして見せたくなかったの?と聞くと、
「へたくそだって言われた。わたしのえは、みんなとちがうんだって」

たまの話をまとめると、クラスの子から「なにそのきたないいろ?」「そんなあじさい、さいてないよ」という反応があったという。

ほんとにそう言われたかどうかは、わからない。
「変わった色だね」と言われたのを悪意に受け止めて、絵を否定されたと感じたのかもしれない。

でも、たまは、「わたしのえは、へたくそなんだ」と、しょげている。

クラスのみんなは明るいきれいな色の花びらを描いた。ああいう色にしなきゃダメだったんだ…と。

みんなと同じじゃなきゃダメ、なんて萎縮するのはまだ早い。
みんなと違うことに自信を持って欲しい。
誰が何と言おうと、わたしはこれがいいのと言える強さを。

でも、それは親が吹き込んで身につくものじゃない。

自信は、自分の中から自分で引き出すしかない。

「たまは、どうやって、この色をつくったの?」と聞いてみると、青に赤を少しずつまぜて…と言う。

「自分が見た紫陽花の色に近づけようと思ったの?」
「うん」
「近づいた?」
「ちょっとちがうけど、にてる」
「じゃあ、こんな色の紫陽花は咲いてたわけだ。これは、たまが見た紫陽花の絵だよね」
「うん」
「この絵を描いてるとき楽しかった?」
「うん」
「じゃあ、この絵、好き?」
「うん」
「ママも好き。こんな微妙な紫色、真似したくても作れないよ。だから、同じ色の紫陽花の子はいなかったんだね。それってすごいことだよ」

そんな話をした。

わたしが中学一年生のときの担任の吉田恵子先生は美術の先生で、わたしの描く絵をとても気に入ってくれた。

うまい、とは言われなかった。「今井の絵は今井の色がある」と言い続けてくれた。その恩師の言葉を、娘に返してみた。

たま、表現の世界では、「ちがう」は「へたくそ」じゃない。ほめ言葉だよ。

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