2009年11月03日(火)  「クリスマスの贈りもの」の反響と子守話


先日の「初めてのお弁当」が好評だったのに気を良くして、二度目のお弁当をこしらえ、一家で近所の植物園へ。炊飯器でごはんを炊くのと同時にふかしたさつまいも、じゃがいもとブロッコリーをアンチョビオイルで和えたサラダが加わり、あいかわらず手抜きながらも前回(写真左)より彩り華やかに。今日は風が強く、冷えこみもきつく、ピクニック日和とはほど遠い空模様。震えながら食事して、さっさと退散した。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの期間限定サイト「Limited Christmas(リミテッド・クリスマス」(2010/1/17追記:2010/1/6サイト終了にともない、縦書き文庫に引っ越して再公開)用に書き下ろした初めての短編小説4編「クリスマスの贈りもの」(>>>10月31日の日記)が公開されて、5日目。ちらほら感想が舞い込み始めたが、おおむね好評で、胸を撫で下ろしている。脚本と違って小説は、役者の演技や監督の演出が加わらず、書いたそのままが世間にさらされるところが面白くもあり、怖くもあり。

単行本の予定は今のところないけれど、一作目の「サンタさんにお願い」を掲載した小冊子を作成し、プレスや地元幼稚園向けに配るとのこと。その見本誌が届いた。表紙は大野舞さん。一時期同じ会社の、背中合わせの席にいた。今はフリーのイラストレーターとして活躍されていて、冊子上で再会。

「クリスマスの贈りもの」にちなんで、96話目の子守話は、クリスマスのお話。だいぶペースが落ちてしまったけれど、年初に掲げた「今年中に100話突破」の目標は達成できそう。

子守話96「まほうつかいたまちゃん クリスマスのまき」

クリスマスが ちかづいた あるひのことです。
まほうつかいのたまごのたまちゃんに
まほうを おしえている まじょが いいました。
「どれだけ まほうが じょうずになったか ちからだめしを しよう。
 サンタクロースの プレゼントを まほうを つかって
 よこどりしておいで」

「よこどりして どうするの?」と たまちゃんが きくと
「きまってるだろ。あたしが こどもたちに くばるんだよ。
 そうすれば こどもたちは まじょが だいすきになる」と
まじょは いいました。
かおも こえも こわい まじょですが
じつは とても さびしがりやなのです。

「だったら まほうで プレゼントを つくればいいのに」と
たまちゃんが いうと
「こまごました プレゼントを いちいち こしらえて
 トナカイや そりを よういしてたら
 クリスマスに まにあわないだろ」
まじょは さびしがりやなうえに めんどくさがりやなのでした。

「ぶじ サンタさんの プレゼントを よこどりできたら
 とっておきの まほうを おしえてあげよう。
 それが あたしからの クリスマスプレゼントだよ」
まじょが そういったので たまちゃんは ちからだめしを
してみることに しました。

さあ はたして うまくいくでしょうか。

さいしょに たまちゃんが つかったのは そらとぶ まほうでした。
トナカイが ひっぱっている サンタさんの そりに
そうっと おりるはずが どすんと しりもち。
「おや?」と サンタさんが ふりかえりましたが
やまづみの プレゼントが じゃまになって 
たまちゃんの すがたは みえませんでした。

つぎに たまちゃんが つかったのは 
サンタさんを ねむらせる まほうでした。
「ねむくなあれ ねむくなあれ」
ところが サンタさんの からだは おおきすぎて
なかなか まほうが ききません。

かわりに トナカイが こっくりこっくり いねむりをはじめて
そりが そらを すべりだいみたいに すべりおちていきます。
「どう! どう!」と サンタさんが ちゅういすると
トナカイは ねむけを さましましたが
「キャー!」と さけんだ たまちゃんは
サンタさんに みつかってしまいました。

どうしよう。どうしよう。
まほうつかいの たまごの たまちゃんが つかえる まほうは 
いちにちに たった みっつです。
あと ひとつしか のこっていません。

たまちゃんが いい まほうを おもいつくまえに
サンタさんが やさしく こえを かけてきました。
「おやおや たまちゃん。どうしたんだい?」
せかいじゅうの こどもたちの なまえを しっている サンタさんは 
もちろん たまちゃんの ことも しっていました。
「プレゼントが まちきれなかったのかな。ほうら これだよ」
そういって サンタさんが さしだした ふうとうを あけてみると
おえかきノートと いろえんぴつが はいっていました。
サンタさんは たまちゃんが ほしいものも ちゃんと しっていました。

「せっかくだから いっしょに プレゼントを くばるかい?」
たまちゃんは サンタさんと いっしょに こどもたちの いえを
まわることに なりました。
まくらもとの くつしたに プレゼントを いれるとき
たまちゃんは こっそり おまけを いれました。
サンタさんに もらった いろえんぴつで かいた まじょの にがおえです。
その いちまいを みっつめの まほうで たくさんに ふやしたのでした。

あくるあさ くつしたを のぞいて 
サンタさんからの プレゼントと いっしょに
まじょの にがおえを みつけた こどもたちは
「なにこれ? へんてこな かお」と くすくす わらいました。
そして ちょっぴり まじょのことが すきになりました。

だけど まじょは なんだか ごきげんななめです。
「まだまだだね。
 とっておきの まほうは おしえてやらないよ」
たまちゃんの まほうが へたくそだから?
いいえ。
どうやら たまちゃんが かいた にがおえが きにいらないようです。

魔女が怖いのか、自分がおっちょこちょいな役回りなのが好かないのか、娘のたまはこれまで「まほうつかいたまちゃんシリーズ」に食いつきが悪かったのだが、今回は珍しく聞き入ってくれた。驚いたのは、「まじょ」と聞いて、「ちゅばさが よんでいた まじょの おはなし?」と反応したこと。5月に放送された「つばさ」の8週、9週を覚えていたのか?とびっくりしたけど、先日届いたDVD BOX第2弾の特典映像で『まじょのなみだ』をつばさが朗読(ラジオぽてとの番組「おはなしのへや」で玉木家バージョンを取り上げたという設定)しているのを観ていた。それを思い出したのだろう。「まじょ ないちゃうんだよね」と内容もよく覚えていた。

2008年11月03日(月)  秋刀魚と電車目当てに銚子へ 2日目
2006年11月03日(金)  マタニティオレンジ25 国産車か外車か
2005年11月03日(木)  柴田さん、旅立つ。

<<<前の日記  次の日記>>>