2009年09月19日(土)  小豆島2日目『ぼくママ』上映会

虫の声を聴きながら眠り、海からの陽射しに朝早く目覚める。島の朝! 7:30のBS hi(東京のわが家では映らない)と7:45のBS2、8:15の地上波で「つばさ」第25週の結末を観る。大画面のハイビジョンで観る冨士さんは、ど迫力。


朝食はベランダで。海まで遮るもののない眺めが何よりのごちそう。水着に着替えて海まで行き、誰もいない浜辺を一家で独占して水と戯れる。

海が大好きなたまは、おおはしゃぎ。でも、唇が紫になり、海から上がると震えていた。

午後からは今回の旅行のメインイベントである『ぼくとママの黄色い自転車』上映会。その前に、柳生さんの車で、船着き場横にある「二十四の瞳」像を見に行く。昨日着いたときは気づかなかった。若い女性二人組に「録ってください」と頼まれてシャッターを切ると、「今の人は小豆島を舞台にした映画の脚本を書かれた方です」と柳生さんが教えたので、「今日上映会があります」とチラシを渡す。

たまは船に興味津々。写真はたまが撮ったもの。


上映会会場の公民館近くの天ぷら屋さん「幸宝」でお昼をごちそうになる。今日高松で次回作がクランクインした井口喜一プロデューサーも合流。天ぷらに行き着くまでに出される一品一品が感動もの。「こちらはフグです」と説明され、「え! これが!」と驚いたのは胡麻豆腐(フグのフォアグラか!と早合点)だったが、胡麻豆腐もフグも舌でとろけて口福〜。満を持して登場の天ぷらは、衣の軽やかなサクサク感が秀逸。きす、えび、あなごなど、衣に閉じ込められ、揚げられると、海鮮の新鮮さが際立つ。今朝もぎたてといういちじくの天ぷらが珍しく、サクッ、ジュルッといただく。

途中、たまが拳を天つゆに突っ込んで母娘で天つゆまみれになる事件があった。その瞬間、頭に思い浮かんだのは、舞台挨拶どうしよう!だったが、すぐに水洗いすると、まったくしみは残らず、ワンピースの布地が薄いので自然乾燥で乾いた。たまはせっかく映画にちなんで黄色いワンピースを着てきたのに、着替える羽目に。

14:20からの2回目の上映の20分ほど前に公民館に着くと、長蛇の列! 岡山から駆けつけた今井雅子ファン第一号の「岡山のTOM」さんと一年半ぶりに再会。岡山産マスカットを求肥で包んだ「陸乃宝珠」(「珠」の字が入っているのがポイント)という源吉兆庵のお菓子をお土産にいただく。

1回目の上映を終えて出てきた人たちが2回目をこれから観る知り合いに「よかったよ」などと笑顔で声をかけていく。1回目、2回目ともに300人を超える人が観てくれたそうで、これは島民3万人あまりの2%に相当する数。全戸に配布したチラシには、わたしが舞台挨拶する旨も記されていた。

1回目を観ていたわたしの両親は、舞台挨拶を見るため、会場に残っていた。高松に住む母のいとこが友人を誘って1回目を観にきてくれていた。わたしが会うのは初めてらしい。映画のおかげで、いろんな人に会える。

入れ替えに時間がかかり、10分押しで小豆島町長、土庄町長、井口さんとともに舞台挨拶。小豆島の風景をお借りしたお礼、16年前に小豆島に来たこと、原作との大きな違いである黄色い自転車が島の緑に映える姿を見て感激したことなどを話す。映画の終盤で感動していただけたなら、その半分は小豆島という場所の力だと締めくくった。小豆島町長さんは小豆島観光協会の会長でもあり、ぼくママのプロモーションにもご尽力いただいた様子。恰幅のいい堂々たる風貌の土庄町長さんはユーモラスな語り口。このお二人とご挨拶しそびれてしまったのが残念。慣れた名調子で司会進行をされた「二十四の瞳映画村」の有本裕幸さん、上映会を主催された高松の映画館ホール・ソレイユ支配人の岡雅仁さんとはご挨拶できた。

いよいよ地元での本編鑑賞。スクリーンで観るのは、初号試写、完成披露試写、キャリアマム試写会、親子試写会に続いて5回目。地元ならではのあたたかな期待感が客席を包み、とてもいい雰囲気。小豆島の場面に差しかかると、おなじみの場所が画面に現れるたびに「おお」とどよめきが起こる。「おお?」とハテナや笑いが混じるのは、大志が自転車で移動する距離への突っ込みらしい。それもまた微笑ましい感じがして、ああ小豆島で観ているんだなあと実感できた。映画が終わると自然に拍手が起こり、ありがたい気持ちでいっぱいになった。出口で「ひさしぶりの映画で、いいものを見せていただきました」と地元の女性に声をかけられる。小豆島には映画館が一軒もないので、今日の鑑賞がひさしぶりという人は多かったのかもしれない。

「ぼくまま、みるう」と心待ちにしていたたまは、犬のアンが出てくるたびに喜び、終盤まで集中して観てくれ、エンジェルロードを見届けたあたりでコテッと寝た。舞台挨拶も印象に残ったようで、「ママの こえ きこえたよ」とうれしそうに言い、「また しょうどしま いって ぼくまま みるう。ママの こえ きくう」。保育園でも小豆島へ行くことを「ぼくまま いく」と先生たちに言っていたから、たまにとって、「小豆島=ぼくママ」らしい。

わたしたちが泊めていただいているゲストハウスに移動し、映画の関係者の方やご近所さんも集まって、柳生さん主催のバーベキューパーティ。あなごやサザエなど海鮮も豪快に。

お刺身もあふれんばかりの歓迎の意を表しているかのよう。二十四の瞳映画村の有本さんに、つくだ煮京宝亭支配人の川原英治さん、オリーブ園営業部長の永井順也さん、寒霞渓ロープウェイ営業課長の高橋俊司さんを紹介していただく。皆さん、小豆島観光協会の活動に携わり、ぼくママ公開に合わせて小豆島PRに奔走されたとのこと。公開初日に東京バルト9でオリーブ石鹸が、大阪ブルク11でつくだ煮が配られたのは、そういうわけだった。

初めて会う方ばかりだけれど、話題に困ることはなく、心地よいひとときを過ごさせていただく。わたしのありふれた顔は、初対面の人に「どこかで見たことがある」「知っている人によく似ている」と言われることが多く、今宵もそうだったが、そのおかげで、するりと小豆島の人の輪になじませてもらった気もする。「集まった人たちがそれぞれ気の合う人を見つけて、そこから交流が始まるのお見るのが好きなんですよ」と柳生さん。映画は人と人をつなげる天才だけど、柳生さん自身もそうで、映画と柳生さんが出会った「ぼくママ」は愉快な縁に恵まれている。

2008年09月19日(金)  広告会社時代の同期会
2004年09月19日(日)  2代目TU-KA

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