2008年12月05日(金)  2008年の仕事を振り返ると

今年4月3日に放送されたドラマ『アテンションプリーズスペシャル〜オーストラリア・シドニー編』再放送決定の知らせがプロデューサーから入った。12月26日(金)15:57-17:54 フジテレビ系にて放送。考えてみると、2008年に形になった今井雅子脚本作品は、この一本。その再放送で一年を締めくくれるのは悪くない気がする。

一本しか形になってないとは、この一年何やってたんだと振り返ってみた。脚本協力作品の『子猫の涙』と『犬と私の10の約束』が公開され、これまでに書いた脚本が少し報われた。写真集『犬と私の10の約束』にも、英語の「犬の十戒」の日本語訳という形で、脚本開発の際に書いた言葉を採用された。

プロットは今年も書きまくった。消えてしまった企画もあるし、来年以降に望みをつないでいる企画もある。ホンになったところで止まって、また一年過ごしてしまった企画も本棚にずらりと並んでいる。手当たり次第まいた種が、何年か経って目を出すこともあるし、宝くじを買った気持ちであたためている。

エッセイの仕事がふえた年だった。池袋シネマ振興会のフリーペーパーbukuに連載中の「出張いまいまさこカフェ」は、3月に7杯目、6月に8杯目、9月に9杯目、12月下旬刊行号で10杯目。bukuが縁で『月刊看護』4月号の「巻頭の言葉」を書く仕事も舞い込んだ。他に友人の絵師ミヤケマイの2つめの画集『ココでないドコか』にエッセイ「マイルーム願望」が、映画『最後の初恋』の劇場用パンフに「嵐・海」をお題にしたエッセイ「海の中には母があり、母の中には女がある」が掲載された。あちこちに書き散らしたものがまとまった数になって、一冊の『出張いまいまさこカフェ』にできたらいいなと思う。

作詞の仕事では『ほくほく ぼく やきいも』と『ラララ ちらし寿司』の販促ソング2曲が形になったものの、流れているのを耳にしたことがない。どこで販促しているのやら。歌といえば、『およげたいやきくん』『いっぽんでもにんじん』などを作曲した佐瀬寿一さんの「チャイルド・オアシス・ソング」プロジェクトに『はだしになって』という歌詞を寄せた。佐瀬さんがつけてくれたデモを元に歌詞を補作し、あとは来年の完成を待つばかり。

他には、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で、はじめて映画祭の審査員を体験した。NHK奈良の万葉ラブストーリーの審査とイベントは2回目で、来年1月には3回目の審査が行われる。公開シナリオ講座でのパネルディスカッションや一日講師など、人前で話す仕事がちょこちょこ。ネスカフェ『これでもかコレクション』キャンペーンのマグカップとエコバッグは、初めてのイラストの仕事になった。

脚本作品が1本、脚本協力作品が2本にとどまったけれど、写真集、エッセイ、歌、イラストなどちょこちょこしたものを含めると、それなりに形になった年だった。それにしても、映画が2本(『子ぎつねヘレン』『天使の卵』)、ドラマが2本(『ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!』『快感職人』)、脚本協力ドラマが1本(『ドクターヨシカの犯罪カルテ』)形になった上に子どもを産んだ2006年は、史上最強の生産的な一年だったのだなあとあらためて思う。「産み年」みたいなものはあるのかもしれない。

間もなく終わる2008年。ぎりぎりまでパソコンに向かい、来年に向けて種を蒔き続ける年の暮れになりそう。1月31日(土)22:00-22:50放送が決まったNHK-FMのFMシアター『友子とモコ』は収録に向けて脚本を仕上げているところ。初号試写を終えた『ぼくとママの黄色い自転車』は2009年中に公開の予定だし、脚本協力で参加している朝ドラ『つばさ』は3月30日から26週にわたって世に出るので、来年は今年より花をたくさんつけられる一年になる見通し。

2006年12月05日(火)  石井兄弟社の忘年会

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