2007年11月15日(木)  マタニティオレンジ204 最近の目覚ましい成長

ぐんぐんと世界を覚える子どもの吸収力は、しばしばスポンジにたとえられる。ぎゅっとしぼった直後のスポンジがぐんと水を吸い込み、水を吸いきったスポンジがそれ以上水を受け付けないのに似て、「子どもスポンジ」の吸水力も変動する。

この一週間、娘のたまのスポンジはかつてない量の「あたらしいこと」を吸い込んだ。

●手と手を合わせて、タッチ。「タッチ」と呼びかけると、「タ!」と応じて、やってくれる。一人だけでは飽き足らず、その場にいる全員とタッチする。全員にまんべんなく同じことをやりたいと思うのは子どもらしさなのか、はんぺん一枚をその場にいる全員にちぎって分けてくれたりもする。
●片足だけでリズムを取りながら、脇を締める動きを組み合わせる複雑なダンス。保育園で習ったのかと思ったら、そのような振り付けは教えていないとのこと。別な動きをたまなりに解釈した我流振り付けらしい。
●大人の動きをよく見て、真似をする。ダンナ母がたまを背負いながら化粧水をパシャパシャしているのを見て、自分もほっぺたをたたくようになった。「化粧水パシャ」と言ったり、化粧水のボトルを見せたりすると、うれしそうにやってくれる。
●ベビーサインを自分からやるようになった。右手をぎゅっぎゅっと搾る仕草で「おっぱい」。右手を口の前にやって食べる真似をしたら「おなかがすいた」(「あむあむする?」と聞くと、おなかがすいているときは、この仕草で応じる)。椅子に乗りたいときは、ベビーチェアの座面をたたいて、「のんの」と言う。ベビーサインは体系的なものではなく我流の身振り手振りだけれど、通じる単語がふえると、コミュニケーションがずいぶん楽に、そして楽しくなるのは外国語と同じ。
●動物に興味を持つようになり、違いがわかるようになってきた。鳥は、ばさばさと羽ばたく動き。うさぎは、頭の上に上げた両手を耳に見立ててぺこぺこ。テレビで鳥やうさぎが登場すると、やってくれる。犬は言葉で「わんわん」。
●はじめてトイレを教えてくれて、びっくり。小児科で順番待ちしているときのこと、トイレの前まで行ってドアを指差し、続いて自分のおむつを指差した。布おむつは外れるのが早いと聞いていたけれど、これほどとは、と驚いたが、この一回きり。

この調子で進化が続くと、「天才児!」となるのだけれど、何かを覚えると何かを忘れるようにできていて、「三歩進んで二歩下がる」のようなことを繰り返しながら少しずつ成長の階段を上っている様子。「足ふみならし×脇しめ」ダンスはたった一晩の命で、その夜は壊れたレコードプレーヤーのように繰り返していたのに、今はもう見られない。そんなことがあるから、子どもは目が離せない。

2005年11月15日(火)  『天使の卵』ロケ見学2日目 旅人気分
2004年11月15日(月)  「トロフィーワイフ」と「破れ鍋に綴じ蓋」
2002年11月15日(金)  ストレス食べたる!

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