2007年10月18日(木)  マタニティオレンジ195 ママ友に取材 

脚本の仕事は「接点を見つけて膨らませる」ことが大部分を占める。だから、取材先やネタ元を持っていることは強みになる。以前、音楽業界の話を依頼されたとき、ちょうど主人公の設定で考えていたミュージシャンと経歴が重なるような人が友人にいた。それだけでプロデューサーは安心して仕事を任せてくれた。脚本はボツになったけれど、仕事が来たのは人脈という接点があったからだった。

今日取材したDさんは、マタニティビクス教室で知り合ったママ友。今回書くことになった題材が職業もので、そういえばDさんがその仕事をしていたと思い出したのだった。娘のナナちゃんが一緒でもくつろいで話せるよう、豆腐料理の「梅の花」の個室で会うことになった。三人でちょうどいい広さのこじんまりした和室。一歳四か月のナナちゃんにも食べられる料理が多く、担当になった男性の店員さんが「うちにも同じぐらいの娘がいて、よく似ています」と歓迎してくれ、とても居心地のいい時間を過ごせた。ゆっくり食事しながら約二時間、取材半分、子育て話半分。たまより二か月年長のナナちゃんはぐずることもなく、大人の話におとなしくつきあってくれた。肝心の取材は、さすが現場を知っている人の話はリアルで、本人にとっては日常のことでも、わたしにとっては知らないことばかりで新鮮。手ぶらではなくお土産(収穫)を持って明日の打ち合わせに臨むことができる。

取材でお世話になったのは初めてだけれど、ママ友からはたくさんの刺激と情報をもらっている。同じ時期に妊娠してなければ出会うこともなかった縁と、同じ時期に妊娠したからこその連帯感。とくにマタニティビクスで知り合った人たちは、妊娠中に踊ろうという発想と行動力の持ち主だけあって、今日取材したDさんをはじめ話していて面白い人の宝庫。妊娠、出産、育児で仕事のペースは落ちたけれど、芸のこやしになるような体験をたっぷり仕入れたし、ママ友人脈を得て「人持ち」にもなれたし、おつりは十分来ている。

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