2007年04月15日(日)  鎌倉で大人の休日

鎌倉にある友人セピー君のセカンドハウスを一家で訪ねる。電車を乗り継いで一時間ちょっとの旅。生後236日目のたまにとっては、はるか遠くに感じられる距離かもしれない。北鎌倉のおばあちゃんちを訪ねたことはあったけれど、海を見るのは初めて。波しぶき、砂浜、波の音、潮の匂い、未知の刺激がいっぱいだ。

江ノ電を降りると、セピー君がお出迎え。駅前のハワイアンカフェでグァバジュースを飲みながら、逆方向の藤沢から江ノ電でやってきたテスン君とユキコさんのカップルを待ち、合流。たまの12分の7才を祝ったメンバーだ。セピー君行きつけのトルコ料理店で海を見ながらランチ。魚のケバブを初めて食べた。

「これから何したい?」とセピー君が挙げてくれたオプションからピクニックを選ぶ。極楽寺という小さなお寺で一本桜を冷やかした後、極楽寺から江ノ電にひと駅揺られて稲村ヶ崎へ。海浜公園でレジャーシートを広げ、シャンパンといちごとチーズとパテを楽しむ。シートのはしっこで、たまがハイハイの練習をしている。子どもと一緒に大人の休日。とても贅沢をしている気持ちになる。空をゆったり旋回するとんびは、地上の宴のおこぼれを狙っているらしい。膝枕で昼寝のカップル、大型犬を散歩させる人、よちよち歩きの男の子の手を引くお父さん……海のそばは時間がゆったり流れて行く。

テトラポットを見下ろす海沿いの遊歩道を歩いて戻り、セピー君が腕をふるって、日の高いうちから早めの夕食。あさりのワイン蒸し、バジルバターで味つけしたエスカルゴ、バルサミコとしょうゆのソースが絶品のステーキ。テーブルにはキャンドルが揺らめき、窓の外は夕焼け色から少しずつ夜の色になっていく。チャイコフスキーに合わせて、ほろ酔いのユキコさんがバレエを踊る。見ているたまが喜んで両手を振り回す。いい光景だなあ、とわたしは夢見心地になる。線路でつながっているけれど、東京の日常とは切り離されたような浮世離れした感覚がある。日帰りでも、こんなに遠くへ運ばれることができるんだなあ。帰宅して布団に入ってからも、遠足帰りの小学生みたいに気持ちが昂ぶって、「楽しかったあ」「また行きたいなあ」を繰り返していた。

2005年04月15日(金)  トンマズィーノでアウグーリ!
2002年04月15日(月)  イタリアンランチ

<<<前の日記  次の日記>>>