2005年12月03日(土)  第12回函館港イルミナシオン映画祭 参加2日目

目覚めると、外はうっすら雪景色。過去の映画祭はもっと雪深かった印象があるけれど、今年は雪も少なく、寒さも許容範囲。朝食バイキングでたっぷり食べ(鮭をその場で焼いてくれた)、本広克行監督、ムロツヨシさんと山頂会場へ。

ムロさんは去年『Kyo-Iku?』というお芝居を観た後に挨拶したのだけど、覚えられてなかった。でも、「脚本家の川上徹也さんの知り合いで」と話しているうちに、「ぼくのサイトにも書き込んでくれましたよね?」とようやく記憶がつながった。川上さんは本広監督の知り合いでもあるらしく、世の中狭い狭い。同業者ならなお近いということで、「(『釣りバカ日誌』や『ドラッグストア・ガール』の)本木克英監督と名前似てますよね?」と言うと、「よく間違えられるよー。踊る大捜査線と釣りバカ撮ってるんですよねって」。本広克行と本木克英。両監督は秋田コメディー映画祭で会って意気投合し、飲み屋の壁に自分たちの名前を並べて書いたら筆跡も似ていたとのこと。
(日記を書いているわたし本人も混乱して、「本木」と「本広」がごっちゃになっていましたので訂正しました。)

今日の上映は四本。もう一度観たかった『運命じゃない人』、わたしのトークつき上映の『ジェニファ 涙石の恋』、そして見逃していた『ニライカナイからの手紙』と『サマータイムマシン・ブルース』というラインナップで、朝登ったきり夜まで山頂で過ごす。

『運命じゃない人』は、あらためて、よくできた作品。一度目の鑑賞では気づかなかった伏線にも目が届いて、より楽しめた。DVD(内田監督がPFFアワードに入選した『WEEKEND BLUES』とツインパック)は1/27発売。

会話や美術のディテールが楽しく伏線に要注意の『サマータイムマシン・ブルース』も、噛むたびにおいしさを発見できそうな作品。タイムスリップものといえば一本の作品の中で「行って帰って」の一往復を描くものという先入観を覆し、近所に買い物へ出かける感覚で昨日と今日を行ったり来たりする発想が面白い。DVD(コレクターズエディション)は2/24発売。本広監督のDVDはオマケ(特典映像)も期待できそう。

『ニライカナイからの手紙』は手紙、ポスト、カメラといったわたし好みのモチーフが物語を引っ張っていて、とても好きな世界。主演の蒼井優さんがとてもいいし、にんにく漬けで時間経過を見せる手法も新しい。途中でタイトルの意味がわかり、しみじみと感服。オリジナルでコンペで獲得した作品だそうだけど、着想がすばらしい。ロケ地の竹富島の方の生活に配慮して撮ったという裏話にもほのぼのした。DVDは1/24発売。

『ジェニファ』上映とトークについては自分のことなので冷静には語れないけれど、トークで何も質問が出なかったので、受けなかったかーと思っていたら、終わった後に何人もの人が感想を話しかけてきてくれて、ほっとした。函館刑務所の方は「刑務所の上映会でぜひ見せたい」と熱っぽく語り、映画祭スタッフの女性は「ラストの赤ちゃんにもジェニファの精神は受け継がれてましたね」とうれしそうに発見を話してくれた。この作品は観る人によって受け止め方がまったく違うところが面白い。

夜は本広監督、ムロさん、ムロさんをマネージメントしている須賀さんがお寿司を食べに行くところにまぜてもらい、『美な味(みなみ)』というお店でごちそうになってから牛頭バーへ。ジェニファの感想を言われたり、会社の元上司の元同僚というカメラマン氏に会ったり、あがた森魚さんやあおもり映画祭の方とお話ししたり。映画祭、大好きなんで呼んでくださいねーと話す。そのためにも作品を書かなくちゃ。

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