2005年07月25日(月)  転校青春映画『青空のゆくえ』

黒川芽以ちゃん出演最新作『青空のゆくえ』のマスコミ試写を見る。到着したときには満席で、通路に座布団を敷いての鑑賞。混んでいる試写は注目度が高いのかなと期待させてくれるが、今日は後半、おしりの痛みに集中力が下がってしまった。

主人公は、中学3年の夏休みにアメリカに引っ越すことになったバスケ部キャプテンの高橋(中山卓也)。彼をめぐって、女子バスケ部キャプテン(森田彩華)、同じ苗字の学級委員長(黒川芽以)、幼馴染み(多部未華子)、男勝りで勝気な子(悠城早矢)、クラスになじめていない帰国子女(西原亜希)の5人の女の子の思いが交錯する。さらにクラスもバスケ部も高橋と同じ親友(佐々木和徳)、高橋に因縁つけてくる不良少年(三船力也)、高橋が気にかけている登校拒否少年(橋爪遼)ら男子も加わり、「アメリカに行く前に、5人の女子と3人の男子に、高橋はどう決着つけるのか」が物語を引っ張っていく。

それまで意識してなかったクラスメートが、「転校する」となった途端に気になったり、あの子のこと好きだったらしいよと噂になったり。確かにそういうのあったなあと思い出す。教室という箱の中で毎日同じ顔ぶれがそろい、同じ授業を受ける。代わり映えのしない学校生活において「転校」は事件であり、安定していた人間関係に波紋を投げかける。わたしが高校2年でアメリカに留学したときも、もう一生会えないみたいにクラスメートは派手に別れを惜しんでくれたし、プレゼントも手紙もたくさんもらった。一時的に人気者になった気はしたけど、言い寄ってくる男子も恋の噂も皆無で、高橋君のようなドラマはなかったなあ……などと、どうでもいいことも思い出す。

中学生を演じるキャスト、とくに女の子たちがよかった。芽以ちゃん以外は映画で見るのははじめてだったけれど、若くてキラキラした女の子がこれだけ元気だったら、日本映画の未来は明るいぞと思える。多部未華子さんのプロフィールを見ると、『HINOKIO』出演とある。予告を見て男の子だと思っていたので、びっくり。『ココニイルコト』『13階段』の長澤雅彦監督作品。(で、同じく長澤監督の『夜のピクニック』の主演が多部未華子さん)。音楽は『初恋のきた道』『あの子をさがして』を手がけた三宝(サン・パオ)。9月、シネ・リーブル池袋ほか、全国順次ロードショーとのこと。

2003年07月25日(金)  日本雑誌広告賞
2000年07月25日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

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