2005年06月19日(日)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学2日目

顔見知りはちょっとずつ増えているけど、まだまだ知らない人だらけのロケ現場。「お前、みんなに紹介してもらったか」と撮影監督の浜田毅さんが声をかけてくれる。「ええ、なんとなく」と答えた瞬間、「おーい」と声を張り上げて現場の注目を集め、「こちら、脚本の今井さん」。一気に顔が売れた。今井雅子デビュー作の『パコダテ人』を撮影した浜田さんと照明の松岡泰彦さんがいてくれるのは、心強い。「野生班」のあだ名がついた実景撮影班の葛西誉仁さんも『パコダテ人』ぶり。現場で知り合った人と現場で再会すると、とても懐かしい気持ちになって、ほっとする。今日のロケ弁当は「揚げ物」または「八宝菜」のチョイス。給仕を担当するのは車両部さん。

昨日出番がなかった律子役の松雪泰子さんにご挨拶。お美しい。話し方はさっぱりしていて、気さくに話しかけてくださる。ロケには毎日いろんなお客様が見学に見える。わたしも長期滞在型ゲストではあるのだけど。やることのないわたしは、お客様が来てくれると、話し相手ができてうれしい。この日のお客様は、以前から心惹かれていた人。脚本を書くようになってから、会いたいと思っていた人に会えることがずいぶん増えた。

夜は焼肉を食べながら宣伝会議。サイトで何するか、どうやってパブを取る仕掛けを作るか、ノベルティは何がいいか……こういうブレストは、話せば話すほどアイデアが浮かんできて飽きない。原稿渡してはいサヨナラじゃなくて、わたしは売り込み作戦にも首を突っ込みたい。広告人の血なんだと思う。

2004年06月19日(土)  既刊本 出会ったときが 新刊本
2003年06月19日(木)  真夜中のアイスクリーム

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