2005年06月13日(月)  『猟奇的な彼女』と『ペイ・フォワード』

■レンタルDVDを宅配してくれるTSUTAYA DISCASで、ひと月4枚届けれてもらえるコースに入っているのだが、見るぞという時間を作らないと、なかなか見きれない。見終えた2枚を返却すると次の2枚が宅配される仕組みで、借りっぱなしだと会費だけが引き落とされることになる。で、今日は見るぞの日。すごくいいと何人から勧められたかわからない『猟奇的な彼女』と、同僚二人に「今井ちゃん好みだと思う」と勧められた『ペイ・フォワード』。『猟奇的な彼女』は、脚本のうまさに感心。キャラクター設定、伏線の張り方、大事な台詞をどんなシチュエーションで言わせるか、本当にうまい。登場人物にどんどん惹きこまれていって、心憎いラストがあって。「偶然とは努力した人に神様が与える橋」というメッセージもよかった。『ペイ・フォワード』は、pay backじゃなくてpay forwardという発想が好き。one ideaで世界を変えられるかという問いかけも面白い。みんながpay forwardの気持ちを持てば、本当に世界が変わりそうな気がしたし、何度か台詞に使われている「respect」も、それが大事なんだよねと気づかせてくれた。偽善的な夢物語になりそうなテーマをぎりぎりのところでリアリティを保っているのは、世の中きれいごとばかりじゃないよという部分をちりばめているからか。でも、わたしが書くなら、ラストに悲劇は持ってこない。犠牲がなくても共感を呼べたのに、と思うのは楽観的すぎるだろうか。

2004年06月13日(日)  映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』

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