2002年08月17日(土)  浴衣・花火・箏・まが玉

■思いがけず、日本の夏を満喫する機会に恵まれた。元同僚でイラストレーターの三宅麻衣さんの家で開かれる『二子玉川の花火を見る会』に招かれたのだ。ドレスコードは浴衣。「友人による箏の演奏とまが玉づくり体験もやります」とのことで、行く前からワクワクしていた。1時間かけて浴衣を着終わったときには汗だく。二子玉川の人波にひるみそうになるが、めざすマンションへ突き進む。到着すると同時に一発目が上がった。屋上に上がり、遮るもののない目一杯の花火を楽しむ。屋上は、テーブルや椅子やバーベキューセットを持ち出した住民たちで、ビアガーデン状態。イカを焼くいい匂いも風流だった。花火が終わり、三宅さんの部屋に集まった人数は30人強。「人減らしのため、まが玉づくりをする人は屋上へ上がってください」と言われ、再び屋上へ。博物館員の森本先生の手ほどきを受け、ひたすら石を削る。約1時間で完成すると言われたが、削れど削れど丸くならず、結局3時間ほど削って宿題に持ち帰った。途中、箏の演奏を聴くために、まが玉作業を中断して三宅さんの部屋へ。披露してくれたのは、三宅さんの友人の高原さんという女性。演奏を目の前(いちばん近くに座ったので、わずか50センチ先)で見たのは、はじめて。明かりを消した部屋を満たす神秘的な響きに、一同じっと聴き入る。「平調の調子」(四季でいうと秋のメロディ。場の雰囲気をその季節にするためのものらしい)を一曲披露するや、口々に質問が飛ぶ。箏は17本の竹でできている、演奏前に楽器をあたためるのは乾燥させるため(吹くと湿気がこもるので)と連結部分に使っている松やにを柔らかくするため、息を吸っても吐いても音が出るので息継ぎがいらない、楽譜は縦書き、タイにはひょうたんに竹を差した「箏の原型」がある、などはじめて聞く話が続々。演奏に使っていたのは100年ほど前に作られた箏だそうで、日本文化の伝承だなあなんてしみじみ思った。個性豊かなお友達に恵まれている三宅さん本人が描く絵も、とってもユニーク。個展のたびに絵が完売する人気だそう。今日知ったのだが、着付けの先生の資格も持っていて、着物のエッセーを書いたりしている多芸な人。わたしも、もっと日本に目覚めなきゃ、と刺激を受けた夜だった。

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