2002年06月07日(金)  ドキドキの顔合わせ

はじめて仕事をする人とは、仕事をしながら、自分を知ってもらい、その人を知っていくことになる。会社の仕事でも、もちろんそうなのだが、一人で得意先を任されることはない。デザイナーやCMプランナーやクリエイティブ・ディレクターと組んで制作するし、営業とともにプレゼンするので、個人としてよりチームとて評価されることになる。一方、フリーの脚本家として仕事をする場合は、自分自身がすべて。はじめて送るメール、はじめてもらう返事、はじめての打ち合わせ、そのひとつひとつに、試されているような緊張感がある。

今日は、あたらしい仕事をすることになったディレクターと一回目の打ち合わせ。4時間近く話をする。仕事に直接関係ない話でも、言葉を交わすたびにお互いの価値観が引き出され、それが作品に反映されてくる。打ち合わせのたび、思うのは、「インターネットの時代になっても、顔を合わせて話をすることは大事」ということ。下書きも削除もできない状況で、表情という証人つきで、本音をさらけ出すということをやっておくのは、とても意味がある。シナリオの仕事の場合は、とくに、身振り手振りを交えて話せるのが大きい。

以前、大阪にいる方と仕事をすることになった。メールを使って原稿さえ送れば済む話だったが、その人は、東京出張のついでに、会う時間を作ってくれた。食事をしながら、二時間程雑談しただけだったが、その後、メールだけのやりとりでも、「顔が見える」ので、話が早いし、誤解も起こりにくい。顔を合わせることで、気持ちも合わせているんだなと思う。■FRIENDSの興醒めの落ち(チェーンメール部分)は省略して、おそらく同じ人が書いたと思われる新着メールを今日から紹介。勝手に『BANK』と名付けてみた。

BANK #1 訳:いまいまさこ

Imagine. . . .
There is a bank that credits your account
each morning with $86,400.
It carries over no balance from day to day.
Every evening deletes whatever part of the balance
you failed to use during the day.
What would you do? Draw out ALL OF IT, of course!!!!

想像してみてください。
毎朝あなたの預金口座に86,400ドル入れ、
次の日には残高を繰り越さない銀行。
毎晩、あなたが使いきれなかった残高は、消される。
あなたなら、どうする?全部引き出すに決まってますよね!

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