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2005年05月23日(月)
それでも私は空を斬る
ヒュン、と光の筋が走った。同時に上がる呻き声に目を遣れば、舞い散る赤が美しい。鏡のような剣先に映し出される自分の瞳が霞んでいるようにも見えて、シエルは何度も瞬きを繰り返した。頭の芯がクラクラする。耳を劈く喚声に、あるいは充満する血の匂いに酔ってしまったのだろうか。それにしては身体が驚くほどに軽かった。 何をしているのだろうか。自分は、この場所で。 「・・・・・・アルフィン」 その名を呟くと、胸の奥がじわりと熱を持つ。 ああ、良かった。覚えている。自分はまだこの感情を切り捨ててはいない。 それを確認すると安堵に似た痛みが喉の奥を刺した。ヒリヒリとした渇きが全身の感覚を麻痺させる。渇望は焦燥へ、焦燥は殺意に変わった。右腕を本能の赴くままに振り下ろせは、また鮮やかな赤が戦場に散る。 誰だったか、シエルを『闘神』だと呼んだ人がいた。戦う為に生まれてきた鬼才だと。近衛隊が戦場に出ることは少ないが、一度その鬼が戦場に現れると、敵は悉く散るのだという。 それは脈々と受け継がれてきた、鬼の血筋。彼の父もまた鬼であった。 最後の一人を斬り捨ててシエルは立ち尽くす。敵はもういない。あるのは荒涼とした風の吹く戦の跡と、土煙に霞んだ青空だった。 「アル・・・早く私の元へ来い。私の前に立ち塞がってみせろ」 そうしたら、もう一度会えるのに。この空の下、同じ大地を踏み締めて。 例えそれが戦場でも。刃を向ける相手が彼だとしても。 その時が待ち遠しくて。愛しい。 --------------------------------------------------------------------- シエル&アルフィンブームが続いております。 ああもう、この蛇の生殺し状態をどうしろっていうんだ・・・! 結局見つかりませんでした「阿佐ヶ谷Zippy」7巻。 名古屋にならあるかなーと思ったのですが・・・ですが・・・っ。 アニメイト行かなきゃいけないのだろうか・・・。 そしてGW中に転んで作った痣がやっと目立たない感じに消えてくれました。 もう本当に大きな痣でして、中々消えてくれなくてどうしようかと思いました。 でも普段スカート穿きませんからあまり問題はなかったのですが。 私信です。万里さんへ。白文字なので反転で。 あんなものでも喜んでいただければ幸いです。突然予告もなしにすみません(汗笑) か、飾って・・・!?え、あの、落描きなんですけれども!?え・・・!?(状況把握困難) あんなもんに万里さんのサイトの容量食わせてしまっていいのだろうかと思いつつ、どうぞお好きにしたって下さいませ。と申しますか本当に・・・?迷惑料とか払わなくていいですか?いや、いっそゴミ箱にでも・・・! |