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2004年03月19日(金)
兆候
ああ、懐かしい光景だ。人が沢山いて。 土煙が舞って。 二つの大きな渦がぶつかり合う。 戦場。 おれはそこにいて。 刹那的に変化していく周りから浮いているように。 ただ一人時間がゆっくりと動く。 走っているのか止まっているのか判らない程に。 体は重くて。 それでもひたすらに。 何かを探している。 そして。 目の前に現れたのは。 次々と敵を倒していく姿。 鬼神。 ゾクリと背中が震えた。 顔は逆光で見えない。 それでも。 おれの探していた人だと思った。 切ない喜びと。 苦しい叫びと。 会いたかった。 ただそれだけで頭の中は一杯で。 どんな表情をすればいいのか判らない。 そして目が合った瞬間に。 その人は笑った。 「――」 名を呼んだ、と思った瞬間に彼は目を覚ました。 少し頭がぼんやりとするが、寝起きは良い方なのですぐに体を起こす。 体の下の草の感触に、そういえば野宿だったと思い出す。 何か、夢を見ていた気がする。 しかし肝心の内容が全く思い出せない。 悪夢のようなそうでないような、歯痒い感覚。 ただ、とても大切なことだったような。 それも漠然としたもので、覚えていると言っていいものか判らない。 考えても仕方ないと、勢いよく立ち上がり伸びをした。 そして遠くに見える町の城壁に目をやり、目を細める。 「グレッグミンスター」 黄金の都。 そこに訪ねたい人がいる。 確かめるように内心で呟いて口の端を吊り上げる。 それだけはしっかりと覚えていた。 ■■■ メモ的なものです。 意味がわからないと思いますが、サラリと流しましょう。 いつか書きたいなぁ。いや、絶対書いてやる。 |