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2004年02月02日(月)
無題
兵士達が帰ってきた。その先頭に立つのは一人の少年。 背筋を伸ばし、迎える人々に笑いかけて。 軽装備ながら、纏った鎧には赤い色が付着していた。 「お帰り、リオン。怪我は無い?」 「はい」 「それは良かった」 建物の影に立っていた僕を見つけて駆け寄ってきたリオンの頭を軽く撫でると、リオンは先程まで皆に見せていた笑顔を少し消した。 そこは周りからは見え難い暗い影の下で、少しの間だけ二人きりになれた。 「勝ったんだってね。おめでとう」 「はい」 そして俯きかけたリオンの顔を制止する。 「まだ泣いちゃ駄目だよ」 「・・・っ・・・はい」 まだ皆がいる。だから。 諭した言葉に頷くと、リオンは一度きつく目を瞑った。 暫くして目を開くと僕を見上げる。 綺麗な目だ。純粋で、真っ直ぐで。だけどこの世界の汚いものも映した目。 僕はリオンの頬についた返り血を袖で拭い取った。 すると一瞬リオンの表情が痛そうに歪み、拭ったところから再び血が滲み出る。 切り傷だった。 僕が返り血だと思ったそれは、リオン自身の血だった。 体中についた血の中で、それだけが。 「・・・傷の手当てをしようか」 「はい」 医務室へ向かう途中でシュウと目が合った。 僕は彼に軽く頷く。 リオンは大丈夫だと。 まだ大丈夫だと。 パソコンの調子が悪いです。動作がスムーズにいかないー。 絵も描けません(泣) |