終わりなき戯言
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2003年10月30日(木)
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 中庭に足を踏み入れると、一人の男が小さい中庭の真ん中にある大きな木の下に立っていた。
 空を見上げて微動だにしないその後姿は時が止まっているのではないかと錯覚しそうで。
 そして一見隙だらけのようで、隙が全く無かった。
(こいつ・・・何者だ?)
 思わず眉を顰め、その男を凝視する。
 そして警戒を悟られぬように静かに声をかけた。
「私に会いたいというのは、君か?」
 その言葉に男はゆっくりと振り返った。
 背後に誰か居る事を知っていたかのような落ち着いた様子で、その表情には微笑が浮かんでいた。
 外見は確かに二十歳前後だろうが、その微笑みからは何故か幼い印象を受けた。
 男・・・と言うよりも少年に近い雰囲気だ。
「あなたが帝国近衛隊副隊長殿?」
「そうだ」
「・・・ふーん」
 じろじろと何かを見定めるように不躾に自分を眺める相手に、副隊長と呼ばれた青年は不審そうに眉を顰める。
 はっきり言って不快だった。
「・・・・・・なんか・・・思ったより全然若いですね。いくつですか?」
「少なくとも君よりは年上だね。それで、君は何?私に何の用だ?」
 苛立ちを隠さずに告げると、相手は苦笑して答えた。
「あぁ、僕はアルフィンといいます」
「・・・私はシエル。シエル・マクドール」
「英雄の名前くらい知ってますよ。有名ですから」
「それで?」
「それで・・・って何が?」
「・・・っ・・・君はっ!僕に何か用があって来たんじゃないのか!?」
 思わず大声になったことに一瞬後になって気付く。
 そして我を失ってしまったことにも。
「・・・・・・一人称、変わってません?」
「・・・気のせいだ」
 その言葉に説得力など無いことは自分でもわかる。
 見も知らぬ人間に嘘をついても仕方の無いことだと溜息をついてシエルは再び口を開いた。
「・・・・・・公用と私用とで使い分けているだけだ。深い意味は無い」
「つまりさっきのが地だと」
 無言を肯定ととり、アルフィンは少し考えた素振りをしてから言った。
「じゃあ今は地でいいんじゃないですか?公用ってわけでもないし」
「・・・は?」
「というわけでオレも地でいく」
「・・・・・・『オレ』?」
「あー疲れたー。いやぁー、猫被るのって結構しんどいな」
「はぁ・・・!?」
 ただ呆気にとられるしかないシエルに、アルフィンはにっこり笑って、だから、と続ける。
「マクドールさんも、ね?」
 シエルは目を見開いて、それから諦めたように溜息混じりに笑った。
 それは苦笑と可笑しさが混ざった笑みで。
「・・・まぁ、いいか」
 変な奴。
 それが出会って数分後のシエルのアルフィンに対する感想だった。



昨日の続き。
続くかもしれないし、続かないかもしれない。
いつかシリーズ化したら詳しい設定も書けたらいいなぁと思います。
今のところは坊主坊でいくつもり(・・・え?)

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今日の各政党の党首たちの討論会は面白かったです。
小泉氏が管氏に圧され気味だった気もしないではないですが。
私的に小泉氏の好感度が下がって管氏の好感度が上がりました。
はっきり答えんかい、小泉首相。

あと明日から5連休です。学祭があるのですが行きません。
パンフを見る限りでは楽しそうなんですけどね・・・行くのがめんど・・・ゲフゲフ。
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