日記雑記
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2006年10月06日(金) 「自閉症だったわたしへ」

今日は朝から雨風がひどい。今もまだひどい。


ドナ・ウィリアムズの「自閉症だったわたしへ」(新潮文庫)を読んでいました。
著者は小さいころから触れられることが嫌だったり、視線を合わせることができなかったり、他人がかけてきた言葉をそのまま真似たりすることからおかしな子と言われ、母親などから虐待を受けていました。彼女が本当に「ドナ」として生きられるようになるまでの、また、現在にいたるまでの半生を書き表せるくらい自覚的になるまでの道のりを綴った自伝です。

話が前後したり、一文一文の関係が淡々としていたり抽象的だったりするので、たまにわからなくなる部分もありましたが、全体にとても読みやすかったです。彼女の側の、見方や感じ方を追うことができるのが、いいです。
自分が彼女の周囲の人だったらやっぱり彼女の行動のあれこれに面食らいそうです。勿論、否定したり貶めたりするつもりは全くないですが。時にはいらいらすることもあると思います。
だからこそ、こういうものを読んで、彼女(どこまで一般化できる内容かはわかりませんが「彼女のような人」)の側から見た感じを掴もうとすることは大事なんじゃないかなと思います。
……勝手に分かったつもりになっても、実際はお互いにやり取りをするわけで、相手からの反応は全然想定外の結果になるかも知れない。でも、それなりに想像してみるのは何もしないよりもずっといいのではないでしょうか。

恐らく自閉症ではないであろう私や身の回りの人にも、彼女との共通点がありました。いろいろと。
彼女は、自覚的に生きられるようになるまで、ときに痛々しい努力や苦労や失敗?をしてきて、ちゃんとそれを振り返ることができて、すごいです。
自閉症は先天的なもので、治るものではないらしいです。「自閉症だったわたしへ」という邦訳タイトル(原題NOBODY NOWHERE)は、彼女が今は自閉症でなくなったわけではなくて、過去を振り返って自分と向き合ってる意味合いなん出すね、多分。

普段あまり手を出さないジャンルなんですが、読んでよかったです。


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