日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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「後宮小説」読み終わりました。作者は酒見賢一さん。 デビュー作ということで、濃いような薄いような作りこまれてるようなそっけないようなお話で、読んでいてすごく面白かったです。 何よりも語り口がいいですよね。
…ネタばれの都合、以下、未読の人は一応読まないほうがいいかもです。
純粋に中国ものとして読み進めてしまった人が羨ましいなあと思います。 ここでそれを書くこと自体がそんなひとを減らしている可能性があるわけですが。
大雑把な印象ではありますが、井上靖とか司馬遼太郎とかの歴史ものみたいな文章です。安野光雅は中島敦を思い浮かべたのだそうです。誰のだかはわかりませんが、文体のパロディのようです。 いかにも調べに調べて書きましたよ、といった顔で澄まして読者を騙し続ける手の込んだ語り口。こういうの大好きです。 日本人作家の書いた中国の時代物小説何十冊の中に一冊くらい混ぜておきたいと思いました(笑)。
真面目そうに書いてる割に内容は素頓狂なのですが(そこがいい)、およそ後宮に似つかわしくない銀河という女の子がマイペースに暴れる話です。あと房中術です(笑)。 女の子の中では江葉が好きです。無表情で言葉少なな美人さんです。
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