日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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昨日は、狂言を見に、杉並能楽堂へ行ってきました! 他に比べて学生席が安いこともあり、実は前々から待ち構えていました(笑)。
使い込まれた色の、割とこぢんまりとした能舞台でした。 しかも、座席ではなくお座敷です。座布団に座って見ます。席と舞台がかなり近かったです。飛び移れますよ!ってくらいに(しません)。
杉並能楽堂は大蔵流山本家の本拠地だそうです。 山本家の狂言はどうやら他の流派に比べてかたいらしく、面白いというよりは、かっこいいと思いました。語尾が上がり気味なのも段々はまってきます。 そういうものを間近で見れてちょっと興奮。
「宗論」、法華僧の「情の強い」具合と、浄土僧の非常に楽しそうな意地悪っぷりがはまり役でした。時代背景が色々あるらしいのですが、そういうの抜きにしても何だか凄かったです。数珠を振り回しつつの「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」「ああ〜汚らわしい南無妙法蓮華経〜」とか、真面目にやられればやられるほどおかしい。そして、東次郎さんが年齢をものともせず跳ね回っていらっしゃって素敵でした。
それに対して、「月見座頭」は笑いどころはあまりなく、何かしんみりする内容で。人間って悲しいなあという気分になりました。上京の者は楽しみたかっただけで、結局のところ相手のことなんか考えてなかったんじゃないかな、とも思ったり。 何もない舞台で座頭さんが虫の音に耳を澄ますところで、他に誰もいない草原とそこをこうこうと照らしてる月が自然に頭に浮かびました。 座頭役の方のお酒の飲み方に、優雅さを感じました。何だか、飲む仕草をする度に見とれていました(笑)。あと、上京の者の衣装の図柄が綺麗だった。
小舞は「木の葉天狗」が好きでした。これも予定を変更して東次郎さんが舞っていらっしゃいました。 最後の「蝸牛」も見たかったんですけど時間の都合で見られませんでした…(泣)。 機会があったらまた見に行きたいなあと思ってます。結構お勧めです。
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