春の日記
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| 2009年05月09日(土) |
三文オペラ、ウェルシティ大阪厚生年金会館芸術ホール※ネタバレ |
デーモン小暮閣下がご出演ということで。「うーん、名古屋でもやってくれればなぁ」とは思っていましたが…この出演の為にライブの時期をずらしたと知って「そうしてもいいほど面白い仕事だと思ったんだ〜」という感じで興味を抱きました。それでも東京公演だけだったら行けなかったかもしれませんが、新しく出たアルバムなんかを聴き込みつつ「大阪公演もあるなら閣下を見るため だ け でも行っちゃうか!」と駄目モトで千秋楽のチケットを申し込んでみたら、買えました。…偶には勢いも大事です。 しかし「三文オペラ」の名は知っていてもストーリーとか、ブレヒト作品とか全然知らない!何やら変わった感じの作品っぽいので予習しとこうと思って、岩波文庫(表紙の解説で結末を言うのは止めて下さい…)と今回参考にしたらしい新訳の方も読んでみました。フィナーレとか、上演したらどんな感じになるのかさっぱり想像もつかないまま社長の声が閣下で聴こえました(どうしようもありませんね)。宮本亜門演出作品を観るのも初めてだし、TVでよく名前を見かける人がいっぱい出ている作品を観るのも珍しいことなので、面白い経験になるといいなぁと思ってました。しかしだらだらと無駄に長い覚え書きになっております…。 劇場は厚生年金会館の小さいほうのホールということで、東京公演の劇場ほど大胆な造りの舞台?(見てないけど何か変わってたらしいから)ではなかったのかな?あの段が額縁のようでその上での演技やそれを乗り越えての演技が舞台から飛び出してくるようで面白いかも。席は前の通路から二列目の右寄りと、程よく全体を見渡せる良い席でした。やっぱりこれくらいが観易い席ですね。通路に役者が出てくるタイプの芝居と聞いていたのでちょっと楽しみになりました。あと席番号が何か変則的だった気がします。客席はほぼ埋っていたかと。客層は…まあ女性が多いかなとは思ったのですが、若い男性やちょっと年配の男性もいつもより目につきました。女性が「今日の演技は普通だね」とか話し合ってるのは劇場でよく見る風景だけど若い男性が「今回はあそこの台詞がなかったね〜」とか話し合ってる風景って新鮮…。時節柄、ロビーには消毒液なんかも置いてあったり…。花はなっち宛が多かったです。 初っ端に大音量、と聞いていたのですがやっぱりびっくりしてしまいました。生バンドがあんな所に居ようとは。花火とか、新聞開いて読んでたりと面白かったです。ストーリーはそのまま、カットされてる部分もあったと思います。演出とか、面白く観ました。何となく、何となくですが…劇団★新感線を楽しく観られるタイプの人は楽しめそうな気がします。亜門さんはいつもそんな感じなんだろうか…他を観たことないので分かりませんけど。何か、パンフ観たら「シアターコクーンの為の一本」という感じが強くて大阪公演はおまけなのかな…とも思いましたが(期間的にも短いし)、面白かったのでちょっと勿体無い気がしました。作詞は主役をしてる三上さんだそうですが、ところどころ(合唱とか特に…)詞を聴き取れないところがあって残念。権利関係?とか、CD化は難しそうですが、それならせめてせっかく新しく作った詞の数々は全部でなくてもいいからパンフに載せてくれれば良かったのに。 キャラクター/役者について。モリタート歌手/米良さんのポジションがまず面白いですね。幕間のお喋りとかも。余りお姿を拝見したこと無くてあんなにお小さい方(ご病気でそうなのだとか…)とは存じ上げず。驚きました。閣下以外のキャストについては殆ど全然何も調べたり見たりしなかったからなぁ…。メッキ/三上さんも名前は知りつつも「この役で見た!」とかそういう記憶がちゃんとないのですが、なかなか魅力的。そして男にも女にもモテモテ…原作の方からはよくキャラが掴めなかったのですが、ラストの表情とか印象的でした。ポリー/安倍さんははっきり言って元モーニング娘。らしいということしかよく知らず、プロモで出てた情報番組の感じだと普通の可愛い子だったのでどんな演技をするのかなと思ってましたが、出てきた時から最後まで誰が演じているかなんてどうでもいいぐらいポリーになりきっているというか、ポリーのキャラクターを見せてくれたなぁという感じで好感が持てました。シーリア/松田さんとの絡みも良くて、結局愛されてるねという感じで。シーリア/松田さんもピーチャム/閣下との息もぴったりでちゃんと母親してるし楽しいキャラでした。ブラウン/田口さん…メッキとはそういうことなのか(笑)そういえば岩波の解説にちらっとあったようななかたような。ルーシー/明星さんは原作からは特にどういうキャラクターとか浮かばなかったけどクソ真面目な女教師みたいな感じ?ポリーとの対比もジェニーのと違いもよく分かりますね。牢獄でのポリーとのやり合いはなかなか笑えました。食いだおれ太郎とかwジェニー/秋山さんはかなり好みの感じ〜と思ったもののキャストをよく見てなくて後で「ああ〜朧の森に出てた人!」と思い当たりました。娼館の風景はかなり刺激的でしたな。装置でぐるぐる回りながら歌うところも面白かったです。スミスが他の人より凄く背が高く感じて(一瞬シークレットブーツか竹馬でもしてるのかと思ったくらい…)威圧感と言うか、何か凄く怖くて(メッキとの遣り取りとか…)印象に残ってます。マサイアスやジェイコブも誰がやってるかよりキャラクター観てるのが楽しくて。今回は全体にそんな感じで楽しかったです。歌もみんな良かったと思います。音楽は元々原作についてたものを使ってるらしいですが、古さを感じないというか何となく聴き覚えがあるものもあったような。 そしてお目当てのピーチャム/閣下。良かったです〜!元々かなり重要な役どころですよね。もう出てるとどうしても彼を中心に目が行ってしまいます…。車椅子使いも松葉杖使いも本当にそれが必要な者のように上手くて。(今までに車椅子使いが上手いと思った役者といえば「ミザリー」の市村さんかな…/笑)歌は勿論、演技も…「ロックオペラハムレット」「星の忍者」くらいでしかそういうお姿を見たことはなくナマで観るのは初めてですが、良いと思います。「義足をもう一本持っていけ」のシーンはちょっとびっくりましたが、血が吹き出てるところは何か新感線の舞台を連想させる感じですw「蝋人形にするぞ」もご愛嬌。三点倒立唱法も嬉しかったです。帽子を落とす、というところが松葉杖を取り上げられるという風に変わってて、(帽子を落とされたのはブラウンでしたね)あの倒れ方とかドキドキというかハラハラした…またスミスが大きくて怖い感じの人だから「あああああ」とか思いながら見てしまいました。まんまと引き込まれていたこと。結構通路に役者が出てきてくれるタイプの舞台と聞いておりましたが、さすがに一幕フィナーレの時、ほぼ目の前(真ん中の通路から二列目だから…)、真正面と言う近距離&好位置で歌ってくださるお姿以外のものが殆ど目に入ってきませんでした…いや後ろというか舞台の方でわらわらと人が出てきたのは何となくわかりましたけど。ライブは後ろの方でしか経験ないから正直ときめきましたとも…!ガン見ってやつですねハハハ。もう一幕の内に「良かったラッキー!この舞台は楽しめそう!」とは感じておりましたがあれは決定打でしたね、元は取れたというか(笑)その後は反対側から登場とかかつがれたまま通路からはけていく、とかもありました。元々アンサンブルとかだけでも客席通路に現れてくれる舞台って、特に良い席の時は大好きです…。あ、そういえば一幕のフィルチが出てくる通路に係員がお客を誘導してきてて邪魔になってました…あれは係員が悪いぞ!通常は遅れてきたりした客を入れるタイミングは決まってる筈なのにな…何の為に居るんだか。フィルチはピーチャムに渡すお金を落っことして拾えなくて「後でいい」とか言われてたりしましたね〜。 三幕構成で二回の休憩がありましたが、長さは感じませんでした。あまり長く座ってるとお尻が痛くなりますが今回はそれもなく…。そして行ったのが大阪の(つまり全公演の)千秋楽ということで、カーテンコールも盛り上がっておりました。 観終わってから、また原作を読み返してみたくなりました。閣下目当てでチケットを取ったので内容はまったく期待してなかったのですが、久し振りに(…)、「これは面白いものを観た!」という満足感があります。 新幹線を降りた頃に発生した人身事故で御堂筋線が止まっていたり、その他ゼウスの妨害などもございましたが楽しい一日でした。ご一緒していただいたN様親子にも感謝でございます♪
春

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