スカビオサ。
いつか消える私から私へ。
私が恐れながら愛していた全ての色へ。
嘘と私を込めて。

2006年08月11日(金) 微妙なライン引き。

あたしはいつまでも引き立て役にしかならない。
笑いかけられるのは、好意をもたれるのは、全てを得るのはあたしじゃなくてあたしの隣にいる誰か。

そんなこと分かりきってて、今更で、もう慣れたことなのに
それでもたまにとても悲しくなる。






自分の感情や思ってることを口に出さないのは、
あたしが出す前に相手が言うから。
そうそうあたしもなんーっていう同意はやすっぽくて、
それじゃ相手がしゃべってる気にならない。
みんな異常者になることは恐れるけど
誰かと違う自分というものに酔うから。
同調は何の慰めにもならない。
相手があたしを聞き役として必要なら、
あたしは聞く役をする。
じゃないとあたしの価値がないから。

その役目はもう決まってる。



だからあたしが何かを言っても
彼女はたいした関心は寄せないし、それは一種の当たり前なんだろう。














あたしには何も言えない。
同じ事を言うにしても、彼女の言葉には誰もが反応するし、何かをしたくなるけど
あたしの言葉はただの醜いかたまりにすぎない。




だから口をつぐむ。
比べられるのはたくさんだ。
うらやむのも疲れた。
自分を落とす。
それでやっと落ち着く。

自分の無価値さを認めることで、
痛みを感じながらもやっと人並みに歩けるんよ。 


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遠莉。 [MAIL]

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