あたしは毎晩毎晩よく寮の前のベンチに座ってる。 煙草は部屋でも吸えるけど、いや禁止やけど警報ならんからばれへんだけで、クーラーのきいたへやはずっといると疲れるから。
夜になるとけっこう涼しくて快適。
ここ3日よくみかけるモロッコ人。 今日は屋上でいつものごとくだらだらしてたらやってきた。
そんでしばらく友達と3人でしゃべってて、眠いねーってことで帰宅。
友達は寮に。 あたしはもしあの寮の前を通ったらD先輩かH先輩に会えるかもと思って 一周散歩してくるわーって別れた。 彼も眠いとか寒いとか言ってたからてっきり寮に戻ると思ってたのに なぜかついてくる。
しかもあたしの行きたい道じゃない方向に連れていかれる。
断れない。。。。
下心なんてまったくないやろしって思うと断るに断れないん。
しかもやたらとおくまで。 キャンパスの端のほうまでいきましたけど。 疲れるんですけど。 断れないんですけど。 肩抱えられてるんですけど。 髪触れてるんですけど。
かお引きつる。 笑顔が疲れる。
けどきっと彼は車もち。 それを考えるとここで仲良くなっとかな!!って。。。
ようやく開放されたときにはもうへとへとです。 結局あの寮の前通れずじまい。
D先輩は客観的に見て最低なことをして、 彼の両親もまた愚かしいと思うけど 彼のすべてが最低なわけではないし少なくともあたしの触れた部分は優しくて、 親と子は別の固体だから、 ってそういう妙な言い訳のようなものを考えながら 今あたしの肩に触れてる腕が彼だったらよかったのにと思った。
明日からみんなはトリップ。 あたしと友達はステイ。 めんどいもん。 ハンツビルは行ってみたい気もするけど団体行動は苦手。
明日会えるかもしれないとぼんやり外を見る。 こっからじゃ彼の存在の有無もわからない。
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