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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2006年03月16日(木)
京都は今年も雨だった

 予報通り、十時前には降り始めました。
 ホテルまで来てくれたyしゃんと四人でまずは加茂川の向こう側を目指してのんびり歩きます。三条通りをだいぶ進んだのですが、なかなか風情あるお店があるな、歩いてるだけでも楽しい。町家にポール・スミスがあったり、ああこの分銅屋さんという足袋屋さんでたぶん祖母に足袋を買ったことがあるな・・・・・・多分。

 今日のメインは仙洞御所見学なんだけど、その前に冬の特別拝観を利用して建仁寺に行きました。こちらは京都最古の禅寺だそうです。開山は、日本に茶を広めたことで知られる栄西(ようざい、と呼んでいました)禅師。ほかに、日本で最初にまんじゅうを作ったひともこちらの僧侶だったとか。

 まずは本坊へ。入り口には俵屋宗達の『風神雷神』の複製が置かれています(拝観料を払ってはいるとちゃんとオリジナルも見れます)。雨に濡れた枯山水の庭が美しかった。
 なんだか3人となかではぐれてしまったのでひとりで見学を続けます。本坊見学ルートに入ってる法堂大天井を埋めつくす「双龍図」はすごく色あざやかだなーと思ったら、つい四年前に完成したものでした。
 ずっと雨です。建物からすこし離れて茶室をのぞきに行きましたが、このときには枝が張り出していてそれほど濡れませんでした。・・・・・・おおお。そこでひとつイメージができました。レオクラかな?

 また合流して、冬の特別公開が行われていたふたつの寺院へ。
 まずは「両足院」。こちらにはわたしの好きな伊藤若冲の「雪中雄鶏図」があります。これは書院の掛け軸ですが、向かいあわせになる襖絵「松に童子図」(長谷川等伯)はなんか、童子がさむらいさんたちの描く変絵みたいな顔だったのですが・・・・・・毒されているのでしょうか。そこでもそこに至るまでも要所要所でガイドさんがついて説明してくれました。釈迦涅槃図も好きだったな。

 それから「開山堂」に。こちらには栄西禅師のお墓があります(お堂もあります。冷えてた)。

 さて、ああ〜冷えました。近くの神社にもいけたらいいねと話してたんだけどお昼を食べて御所に行ってを考えるとちょっと無理かもね、と通りかかったタクシーを拾ってなるべく御所の近くで、ごはん屋さんが多いところ。とお願いしました。そしてハンバーグ中心のファミレス「びっくりドンキー」(どうしてこういう名前なんであろうか)で急いで食べたのでございます。

 仙洞御所の見学は13時半から。その10分前には行ってなければいけないのですが、御所の大きさをちょっとみくびっておりました。雨のなか、すごい勢いでがんばってどんどん歩くpさんとわたし。後ろを懸命について来る・・・・・・はずのmしゃんとyしゃん。いや、振り返るごとに遠くなってるよ? そして大きな笑い声が響くよ? 相手は宮内庁、遅れたらもう入れてもらえぬかもしれぬのであるからとにかくpさんとわたしだけでも時間に着いて「あとから2名きます」と言わなきゃ。・・・・・・と、玉砂利をざっざざっざと歩きました。がんばりました。ま、このへんのyしゃんビジョンはyしゃんの日記に絵つきでありますのでごらんください。

 なんとか受けいれていただけました。ああ〜疲れた。代表者は見学許可(往復はがきで)と身分証明書を持ってくることとあったけど、証明書のチェックはありませんでした。受付を済ませてしばらく待合室で。総勢20名くらいでしょうか。

 時間を過ぎ、案内係の中年男性と最後尾の見張りの若い女性にはさまれるようにして見学コースをまわります。まずは同じ敷地内の大宮御所。仙洞御所は退位して院になった帝の御所だそうですが大宮は女院のもの。現在、内部は洋風になっているそうで、白いレースのカーテンがかかっていました。こちらの紅白の梅が満開で美しかった。とくに紅梅の濃い色、みっしりたわわにこぼれんばかりに枝を埋めるさまが印象的でした。

 こちらは建物はほとんどなく(火災などで失われた)、庭をめぐっていきます。樹木の枝ぶりもすばらしいんだけど、わたしが感心したのは緑の部分を縁取るように苔をきれいに植えてあること。なんかかわいらしい。現在お手入れ中なので目じるしが張ってあります。



 見学は小一時間でした。
 寒いのです・・・・・・どうにかしてあたたまりたい。当初はもうひとつ冬の特別拝観行こうか、えーとお雛さまでも・・・・・・と思っていたのですがこれはいかん。
 しかしここでお茶じゃなくて別行動で室内見学できるところへ向かったのが気合というものですね(この日のみ)。pさんとmしゃんは北山のほうへ。yしゃんはちょっと冷えてしまったのでおうちへ。そしてわたしは京都国立近代美術館へ。徒歩バス徒歩でがんばりました。

「エルンスト・バルラハ(1870-1938)は20世紀ドイツを代表する彫刻家・版画家・劇作家です」
 美術館サイトの紹介文です。
 表現主義の彫刻家、ということで、マドリッドとミュンヘンで固めて見てきたからこれもなにかの縁だしと見ることにしました。東京方面じゃやってないと思うし(そしたら、これから上野に巡回するのでした)。
 すばらしかった。
 ついでに(?)エピソードも考えました。間違いなくクロクラで、うーん俳優さん? この展覧会そのものについてという形にはしないと思うけど、ヒントをもらいました。

 常設展(おお、ルドンの「若き日の仏陀」があるよ拾い物。そしてバルラハと呼応するかたちで収蔵品のなかからピックアップされた)浜田知明(1917-)の版画作品なども、戦争の悲惨や不条理、グロテスクをえぐってました。それから、横浜で今大きな展覧会があって終わる前にいかなきゃと思っていた長谷川潔。ここでまとめて見られたのも一種のシンクロニシティだと思って展覧会を見逃さないようにしないと。

 さすがに疲れて喫茶で休憩→タクシーでホテルに帰りました。一時間くらいのんびり。そのうちふたりも帰ってきました。きれいなリボンを見せてくれました。

 さて、夕飯はyトさんと合流です。迎えに来てくださいました。
 創作和風を食べながらたくさんの話。もちろんハンターの話が中心です。
 ここで、このあいだからなんとなく考えていた陛下生誕祭の話をしました。とりあえずpさんmしゃん(そしてyしゃん)は参加決定なのです。yさんは現在とても多忙でいらっしゃるのですが、別の機会に新作を書くことは承諾してくださって、嬉しい嬉しい。長くしゃべって出てくると一日続いた雨もあがってて、足どり軽くホテルに帰りました。今回はツアーの都合でシングル3部屋なのですが、しばらくわたしの部屋で3人でおしゃべりしました。