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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2005年07月12日(火)
人聞きがわるいなあ

 mしゃんと渋谷で待ち合わせしました。Bunkamuraでのレオノール・フィニ展です。フィニについては漠然と名前だけ知ってて、シュルレアリスム周辺の女性アーティストだったなあと思うくらいだったので、先日象徴派展に行ったときに[次の企画]と書かれてたから見ることにしました。ちょうどいただきものの入場券も手に入ったので、mしゃんを誘ったのだよ。

 ああーもうmしゃんの絵日記に描かれて/書かれていますが、そうなんです三十分待ったのです・・・・・・! mしゃんが急ぐあまり道に迷った結果です。かわいそうなので心を軽くしてさしあげようと思い、
「変まんが三十枚描いてもらわねばならないところですが十五枚(+ノルマ三枚)で許してあげます」
とお伝えしました。みなさん楽しみにしててね!

 待っているあいだはBunkamuraの売店や東急本店をうろついてたのですが、スワロフスキーのウィンドウに飾ってあったはっぱモチーフのナプキンリングやキャンドルスタンドが美しかったなー。ライムグリーンとレモンイエローの組み合わせで。でも買っても使い途がないのだよ。

 さてレオノール・フィニ展です。いい時間に行ったわりにすいてました。あんまり規模が大きくないのかな、イヤホンガイドがなかったのが残念。入るとすぐにフィニの写真が飾られてて、その横にたつ柱がなぜかヒョウ柄になっているのにびっくり。このヒョウ柄、柱だけじゃなくてフィニについての要所要所の解説の台紙みたいなのもそう。そして休憩用のソファまでヒョウ柄になってました! 絵にも猫派を思わせるものがあるなあ、なんかこのひと自身の眼のくりっとした感じとかしなやかなイメージとか猫っぽいな。と思っていたらもーそんなもんじゃなかったのです。半猫人です(柳瀬尚紀のことば)。

 くわしくはヤフーの検索で「レオノール・フィニ」でヒットするもののうち「第2回」というのが頭についているのを読むといいかも。わたしも今見つけたのですが、シャトー・ムートン・ロートシルトのラベルを1952年に描いていることからワインショップで簡潔な紹介ページを作っています。

 今日はずいぶんと「個人蔵」が多いなあと思って見ていったら、フィニの家をおさめたフィルムのそこここに、あっあそこに今来てる。あ、あれさっき見た。という絵がありました。フィニはすでに逝去していて今回が没後初の日本での回顧展だそうですけど、お気に入りのものはわりと手元においていたのかな、そしてそれを一括して手に入れたあるいは供託されたひとがいるのかなあと思いました。

 で、そのフィルムのなかにも猫が。そこらじゅうに猫が。オブジェ、絵、クッション(ふつうの四角いのも猫型のも)、そしてアトリエに入ってもああテーブルのうえにも置いてるんだ。なんて思ったら動いたり! フィニは常時十七匹の猫を飼っていたそうで(カタログによる)、ほとんどは長毛種の洋猫でしたがほんとうにリラックスしてのんしゃらんと歩いたりのびしたり、でした。

 展示品は絵が中心ではありましたが、舞台美術もてがけたフィニですから衣装(『タンホイザー』用の人魚とか! 妖精とか!)、豪奢な仮面(ヴェネツィアの仮面舞踏会に向かうフィニ自身の写真も展示)などもありました。猫を案内人とする夢のものがたりを小説としてあらわしもしたフィニは、職業をきかれると「わたしの仕事はレオノール・フィニ」と答えたそうですが、やっぱり画業は特別だったそうです。

 カタログ、フィニの小説『夢先案内猫』、新書で『パリ1920年代』を買い、あらかじめ調べておいたスペイン料理の店に向かいました。月曜日定休で火曜日からはランチも夜も・・・・・・あるんじゃなかったのかあ! たしかに到着したのは一時半だったけどいちおうランチタイムは二時までと店にもしっかりかかってて、でもまっくらでした。mしゃんいわく
「夜逃げしました」
だそうです。でひもじかったのですぐ近くのお店で和食を。

 それから携帯電話見たり某所で働いてるはずのChさんをひっそり売り場の柱のかげからのぞきに行ったり(おいでにならなかったようですが)、最後にちょっとつめたいものを飲んでお別れしました。

 そして弟たちのうちに。さすがにさびしいらしくちゃびこがもううおーん、にゃあああんと身をすり寄せてきます。喉とかなでてやると大喜びで仰向けにごろりです。疲れてやめるともっともっとーと要求します。そのうちわびも合流したのでした。

 はあー、なかなか充実した一日でした。明日は会議三連発で最後のは六時開始だから遅くなりそうです。いやだなー。