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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2005年06月23日(木)
泣きました

 昨晩はすこしだけ早めに寝て、でもさすがに三時四十五分からずっと見るのは無理だなーと思って、みみっちく後半だけ見ました。というわけで中村のすばらしいミドルシュートはビデオで見ました。中村、最近はスペインリーグへの移籍がささやかれているけどほんとうになるといいな。デポルに行けば話題としては楽しいけど(日本人はあんまり知らない町のチームだから)ポジション争いが厳しいだろうし、アトレティ(マドリッド)に行ったほうが重用されるんじゃないかという記事を読みました。

 中継が終わってからまたぶうぶうすーすー寝てるクロゾと仮眠して、ふつうに出かけました。仕事はまあ、それなりに問題なく。ほんとうは買い物に行きたかったけど考えてみなくても『孤宿の人』の下巻を買わねば、読まねば〜。ほかに大森望のSF書評集と曽弥まさこの短編集『墓碑銘(エピタフ)』を買いました。

 というわけで帰宅して一気読みしました。
 泣きました。ラスト三十ページほどはさっき読み返して、また泣きました。わたしはわりと涙が安いというか、小説や映画で泣くこともそれなりにあるのですけど。

 将軍家斉の時代。四国の金比羅さん近くの丸海藩に、かつては幕府の要職についていたが鬼とも魔とも恐れられる所業をしたという[加賀殿]が流されてくる。そしてちいさな丸海藩を、怪異や疫病が襲うようになる・・・・・・。

 加賀殿とは身分はまるで違うけれど、やはり江戸からはるばる讃岐まで流されてきた者がもうひとり。それが、[ほう]。名前のいわれは「阿呆」の[ほう]と言われる、ほんの九つの少女です。ほうは金比羅ゆかりの江戸の建具屋の若旦那が不始末をしてできたこどもで、ほとんど捨てておかれたのだけど、お店のひとびとが病を得た、なにかのたたりらしい、そのたたりを祓うために四国までやられたのです。その後も曲折があって、丸海藩の御殿医のうちに引き取られていました。

 このふたりが会うのだろうな、そしてたぶん、別れていくのだろうなというのは帯などでわかるのだけど、それがどんな成り行きで、などは下巻になって描かれることでした。
 
 書店に飾られていたポップに、宮部さん自身の書いたもの(のコピー)とおぼしき[かなしいお話だけれども、終わったときにそれだけではないと思います]というようなことが書かれていて、まさにそういう感じでした。好きな本です。ただ、帯に書いてあったように「新境地を開く」傑作というのはどうかな。円熟とかじゃいけないかな?

 昨日の日記へのコメントありがとうございます。そんなわけで、この本は好きです。また読み返そうと思います。

 さて、自分の妄想系についてはちょっとおやすみ。明日は暑くなるという話です。脳にもきっといろいろ湧くと思います。