ピアノマンもさることながら(今朝のワイドショウでは、『ラヴェンダーの咲く庭で』の配給もとのひとが「絶対やらせなんかしてません! 似すぎているってこのニュースをきいてみんな騒然としたくらいです」と答えていたな)、どんどん東京を北上中のお猿がいるそうですね。こんどニュース見かけたら気をつけてみますだ。
t子さんとの待ち合わせは恵比寿駅。今回はもう思いっきりエンゲル係数高いのです、でもこのあいだスローフード協会会長・カルロ・ぺルトリーニがインタビュー記事で 「人類史上、特に先進国において、食費の割合が(家計の全支出に対して)こんな低い時代はないのだ。だいたい今晩口にするプロシュート(生ハム)は瞬く間に私自身となるが、今朝からはいているアルマーニのパンツは、いつまでたっても私の外側にしかいない」 って言ってたのに膝を打ったからいいことにしようと思います。でも全部血肉になられたらものすごく困るのだが。
ついでにこのおかた、 「環境に関心のないグルメは愚か者だが、かといって、食に関心のないエコロジストはといえば、それはただ退屈なだけなのだよ」 というすてきなセリフも残しています。 もう一発。スローフード協会の前身はイタリアの共産党系団体アルチ・ゴーラというのだそうですが、その会報第一号は 「左翼だって美食がしたい」 というものだったというから筋金いりです。
t子さんは今朝早くおうちを出て東京について、まずは上野でラトゥール展を見てきました。やっぱり真作のすくなさにはちょっとがっかりしたようですが、「いかさま師」は気に入ってグッズセットもゲット。そしてのんびり待ち合わせ場所に来てくれたのです。
今日のごはんはt子さんのリクエストでフレンチ、その後ふたりでいろいろ考えてモナリザに行ってみることにしました。恵比寿が本店、それから丸ビルにも出店しています。せっかくだからルーツの地のほう、しかも一軒家なのかなという紹介だったほうに。時間が遅めで平日なので予約なしで行ってみました。
さすがにお客はほぼひけていて、あと五卓くらいかな、埋まっていたの。店内はそれほど広くはありません。満席になったらちょっときつい感じもするくらいかも。採光のいいガラス窓脇の席に案内されました。すぐその先が外、というのではなく、たぶんウェイティングスペースに使う細長い場所があってそこから外がすこし見えます。なんとーその植え込みににゃんこ発見! 白に鯖模様くんです。なにを見ているのか、しばらく植え込みをじっと見つめ、それからおもむろにのびをして優雅に離脱です。スタッフに聞いたらよくくる子だとか。そして、ほかにも何匹もいるとか。すぐそこに恵比寿神社もあるし、通りは決して広くないし、飲食店が密集しているし、猫には優しい土地柄なんではないかな。
さて、時間もそれほどないことですしビジネスランチというのにしてみました。前菜・魚または肉・デザートのプリフィクスです。t子さんがちゃんとクーポン印刷してきてくれたのでシャンパンカクテルをいただき、それから各自グラスワインをとってのんびりいただきました。わたしはカリフォルニアのObsessionというのを飲みましたよ! Obsession・・・・・・ふふふ、強迫観念/妄執という意味であります。つまり名前にひかれました。さっぱりしてて飲みやすい一杯でした。
モナリザのサイトトップには春の味覚・ホワイトアスパラガスが載ってたなあと思って一皿目はアスパラガスのブランマンジェ仕立て。そしてメインはホロホロ鳥のローストにしました。t子さんはランゴスティーヌ(手長エビ)と真鯛だっけ? そしてデザートは当然のごとく盛り合わせを頼んだのですが、ちゃんとふたりの分を違えてもってきてくれて、おまけのシャーベットも都合四つ味わえて、楽しかったです。もちろんどれもおいしく、スタッフも適度にフレンドリーで、食器はみんなモナリザオリジナルで(シェフがデザインしたそうです、ティーカップの形はやっぱりフランスのメーカーでよく見る形。アヴィランドとか)、アミューズとか最後のプティフールとかサービスのハーブティとか、ゆったりとおいしく味わえました。満足。しかし安いとは思っていなかったけど(お酒も追加したし)、ビジネスランチの値段とだいぶ違っていたのはどうしてかその細部はちゃんとチェックしておりませぬ。明日にでも見よう。
話題は共通の友人のこととか、本の話、映画の話などです。わたしはそれこそ『ピアノマン』の話とかもしちゃった。t子さんは『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を最近見てすごく楽しかったそうです。あとは最近できた美術館に観光ついでに行きたいねーとか。地底美術館とか長崎の美術館とか金沢二十一世紀美術館とか。いつになるかというと、それはまったくわからないのですが。
その後はデパートに行ってまずは時計を見て歩きました。 好きなのあったなあ。でもちょっと、値段的におりあいがつかなかったり色は好きだけどフェイスが大きすぎたりちいさすぎたり。いろいろ。ふつうひとりではそんなにブランド店に入ることはないのだけどふたりだからどんどん見ました。ほとんどの店は礼儀正しくにこやかに接客してくれましたが、カルティエだけはあいさつひとつできないというのはダメじゃん。
そして久しぶりに指輪を買ってしまいました。四年以上前にスペインではじめて見かけていいなあと思って、なんとなく探していた緑の石、ツァボライト。ガーネットの一種です。ああーボーナス一括。まあでもいいか、仕事がんばろうべつに出来高制じゃないけど。
それからいっしょに展覧会をひとつ見て(金曜日は閉館が遅いからお得)、軽く食事して「また明日」。最後歩きながら萌えポイントについて語ってみたり。けっこう鬼畜も好きなt子さんとソフト調教みたいのがいいなーというわたしと、絵に描いたようなダメダメコンビでしたでも楽しいのだよ。とりあえず、 「気持ちよくないとダメです!」 というところでうなずきあってひとまずお別れしたのでありました。
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