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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
MAIL

2005年03月10日(木)
ジャプリゾだもんね。原作。

「東京で用事があります!」
 と会議(強制ではないのですじゃ)を午前の部で抜け、特急踊り子号の始発から終点まで乗って都心に行きました。

 yちゃんとの待ち合わせにはちょっと余裕があったので家電量販店といつものニットショップを偵察。カタログで気になっていたストライプのニットなんですが店にでてたのはカーディガンだけ。じきに入ってくる、と短袖(半袖にすら到達しない短さですじゃ)を見せてもらいましたがもうすこしなあ・・・・・・そしてさすがにこれに〇円出すのはどうか。と店を出ました。
 その後書店に。昨日勧められた若井春侑(すう)『脳病院へまゐります。 』文春文庫を探したのですがなかった。その後寄ったべつのところにもなかったから注文しようかな。
 マンガコーナーの近くに
『萌えるるぶ東京案内』
というガイドブック発見! 秋葉原・池袋・中野などの同人ショップやメイドカフェを紹介するというものでした。もうすこし早く出てればすぺいんにおみやげにもってったのになー。さすがに自分用にはいりませぬ。 

 待ち合わせしてかるくごはん。そしてザ・ギンザなど寄りながらヤクルトホールに行きました。
 試写会で流れたトレイラーを見たときから見たいなーと思っていた
『ロング・エンゲージメント』(原題を直訳すると「婚約期間の長い日曜日」)です。『アメリ』で大ヒットを飛ばした(『デリカテッセン』も大好き)ジュネ監督、そして『アメリ』でも主演のオドレイ・トゥトゥです。

 最初のうちは恋人もの的だったけどこのごろミステリー的宣伝してる、長く宣伝してるとフォーカスが変わることってあるよねなんてyちゃんが教えてくれて、そうだったトレイラーではもちろん第一次世界大戦の戦闘風景はでてくるけどそれよりも恋人たちや麦畑のシーンのほうが印象的だったよねなんて思いながら、かなり重苦しいメインテーマの流れる劇場へ。

 結果・・・・・・そうでした、ミステリーでした!
 最後は美しい田園風景としたたる緑、幸せの予感で結ばれていたけれどこれは戦場で死んだとされる幼なじみの恋人マネクを探し求めるマチルドだけの話じゃなかった。
 ドイツ軍とにらみあう地獄の戦場で、戦線離脱を狙ってわざと自傷行為をした罪で死を宣告された五人の兵士たち、そのなかにマネクがいた。もちろん五人とも死んだという話だけどマチルドはそれを信じない。そして小児マヒの後遺症で跛行しながらも真実を求めていきます。

 マネク以外の四人も最初の段階できっちりと名前や出身地(これが「千葉県松戸市出身」みたいにかなり具体的。フランス人が見たらきっと典型的、あるいはわざと典型をはずした造型にくすりとしたりするんだろうなあ)、そして従軍以前の暮らしが描写されていきます。農作業の帰りに徴兵された一家のあるじ。コルシカ出身の軽犯罪者。腕のいい家具職人。(あっひとり忘れた)、そしてノルマンディーから来たこどもみたいな、まだ二十歳だったマネク。
 
 これは恋愛ものではあるけど、それが中心じゃないんじゃないか。
 というのがyちゃんとわたしの感想。戦場の悲惨さそして馬鹿らしさが妥協なく描かれていると思うし、さまざまな哀しみや苦しみもつよい輝きを放ちます。
 勝手に考えていたのとはだいぶ違ったけど、見てよかった。いい映画でした。情報量に圧倒されてうまく整理しきれなかった部分もあって、またDVDででも見たいと思う。
 猫ポイントも高かった(マチルドは三匹猫を飼ってます! あと、居眠りしながらおならをもらすわんこも)し、郵便配達とおじさんのかけあいとかイタチのように鼻のきく探偵とか、ええっこんなところに! しかもこの演技! のハリウッド大女優とか、いろんな角度から見ることができます。

 yちゃんは翌日から旅行に出るので映画後のごはんとかはなしですぐ別れました。駅の書店でKissを買い帰宅。その後yちゃんからもらった本などを見ているうちに眠気に襲われ、そのまま寝てしまったのでした。