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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2005年02月27日(日)
荷造りしてみました。

 日曜日は休み。というのが深く実感できるスペインです。でも朝の部はまだまし。

 そろそろ疲れがたまってきたのか、とにかくねむかったので予定より一時間ほど遅くホテルを出ました。十時半。街にはまだまだ人影はまばら。
 すぐに来たバスもいつもとはうってかわってがらがら、待つひともない停留所は飛ばしていきます。終点まで乗りました。

 目当てはアメリカ博物館。大陸への人類定住期からスペインによる植民地支配時代までを中心にした展示です。十一時前なのにぜんぜん人影がなくて、さむざむしい冬木立が茶色い建物を覆いかくすようで、
「まさか閉館中? でも新聞の展示案内にも載ってたし・・・」
と不安になりました。

 入ってみるときれいじゃないですか。
 プレートを見ると、十年くらいまえに大幅に改修したようです。展示のしかたもおもしろくわかりやすかったし、休憩スペースのデザインも気がきいてたし、なんかもったいない。日曜日は無料なこともあってか来場者はちらほらいましたが十分じゃないよ。あとで売店の店員さんから聞いたことですが、この博物館の存在自体を知らないスペイン人もいっぱいいるそうです。

 やっぱりチャビン文化(ペルーのインカ以前の文化のひとつ)の土器とか好きだなあ。今見るととてもユーモラス。
 そして、南北アメリカ大陸の凹凸を忠実に縮小展示したところでは、いかにアンデス山脈が猛々しく高く、しかも海に近いかを見て驚嘆しました。
 あにおととーでどこかの博物館に、というのを考えろというmしゃんからのめいれいですが、ここの感じはいいと思う。あ、でもパリにするんだっけか。

 展示品目録のROMがあればほしかったのですがなくて、出血大サービス? の葉書十枚セット60ユーロセント(85円くらい)を三セットと、なぜか「イベロアメリカ美術;1900−1999」のロムを買いました。
 フランスではかなり浸透してるらしい「クレジットカード利用のときに暗証番号を入力させる」システムだけど、スペインでは今まさに過渡期みたい。わたしのカードでやったのが初めてだと店員さんのことばです。

 カフェテリアも奥まったとこにあって人影まばら。ひとりで切り盛りしてるみたい。朝食代わりにドーナツと(だってイモオムレツすらなかった)カフェオレで1.40ユーロ。

 

 
 
 その後、ほんとうはもう一つ展覧会にまわりたかったけど時間がないし明日でも大丈夫だから、隣にある展望台に登ってみることにしました。写真奥の左が展望台(大人1ユーロ)、右で木に覆われて影が薄いのがアメリカ博物館です。わたしが出てきた一時過ぎには犬の散歩のひとなどもいてちょっとは活気づいていた周辺でした。

 この博物館・展望台のあるモンクロアはマドリッド都市部の果ての一つ。
 上からだと、北のほうにはすぐ赤茶けた大地と雪に覆われた山が見えます。もちろん中心部や高層ビル地域も。先日全焼したウィンザービルも。

 一度ホテルに帰り、荷物を持ちかえてフリアの家に行くことにしました。
 でもそのまえにパンを買いに・・・と入ったグルメショップは大混雑。パンを買うのに番号札を引きました。十三人くらい待ちました。
 店を出て気づいたのですが、ブーツの裏がはがれた!
 今度は左です。ホテルの近くでよかった、かろうじて四分の一くらいはついてるのでひきずりながら帰りました。うーん、ここでさよならかな。

 フリアの家で昼食。
 お父さんは先日よりだいぶ元気で安心しました。杖はついてるけど声に張りがあるし言葉つきもいつもの感じ。
 明日の夜また来訪することにして、早めにきりあげました。

 さて、今回はほとんど買い物してないと思うのですが一応詰めてみないと。
 頼まれもの、おみやげ、それからこれは重い本とCD,DVD。全部入れてもスーツケース半分くらいか。あとは着替えと身のまわりのものを入れればいいので、なんだか気が大きくなってきました。仕事用バッグ探してみようかな。

 スペイン時間に夕食をとりながらニュースを見ました。
 トップニュースは大寒波襲来。南部のアンダルシーアだって高度があるところは雪が降るけど、この五十年雪なんか見たことがなかった場所でもという見通し。マドリッドの明日の予報は最低気温マイナス6度、最高は7度。このあいだまで三月一日の予報は雪だったけどそれはなんとかまぬがれそうです。

 今晩はオスカー・ナイトです。
 外国語映画賞&メイクアップ賞にアメナバル監督の"Mar adentro”(「海を飛ぶ夢」)がノミネートされててかなり有力だというのが話題の的。短編映画部門にもスペインのものがノミネートされてる? というのをニュースで見たけどうまく探せませんでした。

 それからスペイン映画じゃないけど「モーターサイクル・ダイアリーズ」からは主題歌がノミネートされてて、それが合衆国で有名人の曲じゃないから授賞式では他人に歌わせるというアホらしさも話題になっています。映画で歌っていたのはウルグアイのシンガーソングライター、ホルヘ・ドレクセル。でもステージではサンタナとアントニオ・バンデラスが演奏するとか。

 ラジー賞の発表はちょっとお昼のニュースで見ました。最低映画賞にちゃんと現れる(ラジー賞授賞式に出席したのはこれまでの24回で三人だけという記事を見ました)アカデミー賞女優ハル・ベリーは偉いなあ。「キャット・ウーマン」は最低映画賞・最低主演女優賞を含む四部門をゲットした話題作ですが、とりあえず楽しかったしなんたって猫ぽいんとてんこ盛りだから許しちゃうのだよ。

 明日で最後です。
 お店をいくつかと、仕事場への挨拶と、一つ展覧会を見たいな。