仕事は(やっと)問題なく一日が終わり、別の棟で働いている友人と旧交を温めてから一度ホテルに帰って休み着替えて、八時半に出ました。 日中、日差しがあるあいだはかなり暖かさを感じますが日が落ちるとがらりと変わります。特に今日はそのすごくひさしぶりにスカートをはいたのですーすーするな。
先輩が滞在しているホテル(去年pさん・mしゃんと泊まったバウサ)とわたしのホテルの中間ぐらいで待ち合わせ、タクシーでエスペリア(Hesperia)ホテルへ。九時数分前に着いたらレストラン直結の入り口は当然のごとく閉まってました。ので、ロビーに入ってみました。 うーん、ミニマリストってこんな感じなのかねえ・・・。豪華ではあるけどなんか微妙。特に生花。
九時過ぎたから地下への階段をおりてサンセローニ(Sant Celoni) に行きました。白いブラインドの向こうに厨房が見え五、六人のスタッフが立ち働いていましたが。 扉は閉じてたよ! すくなくとも九時七分は過ぎていたでしょうか、ようやく扉が半分開いてサービススタッフが出てきました。そう、ここはスペイン。九時に予約したって十分過ぎに来るのが礼儀だったのだね忘れてたよ。 ちなみに最初の三十分はわたしたち二人きりでレストランの経営を危ぶみましたがそのうち彼女の誕生日を祝いに英語人の恋人同士が隣のテーブルにつき(二テーブルだけ状態もしばらく続いてなぜに隣と思いましたが)、十時過ぎてから活気がでてきてフロアに背をむけて座っていたわたしの耳にもスペイン人の陽気にして声高な会話が届くようになり、十時二十分には満席になりました。わたしたちがレストランをでたのがもう十二時過ぎ、でも隣の恋人たちがすこし前に席を立った以外はまだまだみなさんおおいに飲んで食べておいででした。 木曜日の夜に! このごろは金曜日と木曜日に街にくりだすとは聞いていたけど、みなさん明日の仕事とか気にしないでいいんでしょうか。
遅めに始まるわたしですが今日に限っていつもより一時間早いスタートだと気づいたところで行ってきます。続きはまた。
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さて今回は接待の予算が潤沢にあるということで、思い切って140ユーロなりの グラン・メニュー というのをとることにしました。「その日に入荷したものからシェフが自由に作る驚き」だそうで、給仕頭もなにがでてくるかは知らないのです。メニューにも値段と上の数行以外の情報はありません。
お互いそれほど量を飲むわけじゃないのでなんとなくの傾向を聞いてみたところ最後はきっとジビエだとのことだったので赤ワイン、サンセローニの名前に敬意を表してカタルーニャのワインにしました。結局飲みきれなかったから残りは先輩が持ちかえりましたがおいしいワインでした。
で、いろいろなものがこう、大仰なのね。 おそらく特別あつらえの食前酒ワゴンには冷えたワイン(シャンパン類を含む)が五本入っていてグラスも一ダースセット。 お好きなものをどうぞ、と持ってきたパンは昔ながらの洗濯籠みたいなざっと幅60センチ高さ50センチほどの籠に、売り物のようにどかっと五種。ほかにグリッシーニ。もうなんだかよくわかんなくなったので適当に一切れずつもってきてもらうことに。 一番驚いたのがチーズです。わたしたちはもうおなかいっぱいだったので断ったのですが隣のカップルの男性がとることにすると、いったい何種類乗ってるの? ウェイターがふたりがかりでえっさえっさと持ってきた木のテーブルにみっしりです。これは帰る前に撮った写真。
それならデザートもワゴンでよりどりみどりかな? と思ったけどそうじゃありませんでした。でも口直しの氷菓三種のあとにチョコレートケーキとバニラアイスだけじゃなくてチョコレートや焼き菓子の皿が三つきたのには恐れいりました。
で肝心の料理なんですが。 前菜が二皿、その後ちいさな卵くらいもあるトリュフをひき肉で包んだメインまで五皿、そしてデザートが二皿にプチフールという盛りだくさん、ああしかし塩味が強い・・・今回は面白かったしいいけど、二度は来なくていいかなあ。でした。スタッフも適当に肩の力が抜けててよかったのですが。ま、とりあえず自腹じゃ無理っぽいですし。
写真もたくさん撮りました。もう開き直って、食べたものもリスニングしてメモメモ。帰国したら拍手のお礼画像に使おう。
でこのレストランだったら陛下がドレスアップしてひとりで食事して緋の眼もちのまひあのおやびんを誘惑してもよさそうでした。でももちろんクロイ紐がついてます。
オレは今日、ちょっと意地悪だ。きみを虐めてると思う。
なんて心中でつぶやきながら陛下をうっとり見つめているなんてのを考えました。雰囲気だけですけど。
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