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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2004年04月08日(木)
アブノーマルな愛が襲いかかる!

・・・・・・いや、クロロンじゃなくて。当然そこに妄想はいきつくわけですが。

 仕事帰りに地下街の書店でYoung Youを買ってさあ帰るかと思ったら、通路で仕分けしていた新着文庫のなかで上(今日のタイトル)の帯がかかった本を発見。目をひかれて(笑)見たらおお! 森脇真末味の新刊でした。ハヤカワ文庫JA。本のタイトルは『グリフィン』、腕にグリフィンのイレズミがある男の話が表題作です。

「グリフィン」は浮気調査で密偵していた男がホテルで娼婦に殺されるところを見てしまったもと刑事の話。「絶対口外しない」と誓ってその殺人者(プロ)に命乞いをするのだけれど・・・・・・。
 二つめに入ってる「死神」という短編の登場人物がなんかすごくクロロみたいだーと思いました。たたずまいとか、顔の感じとか、というとちゃんと原典があるのに変ですがもしもクロロがふつうの社会にいてふつうの格好してたら、という感じね。
 そういう変な萌えもどきは別として、いい短編集でした。ついでに猫ポイントも高いよ。黒猫ですよ〜。

 今日は通勤列車のなかからふと外を見たら、ちょうど樹冠の上部がどれも鮮やかな若いみどりになっていて見とれました。春だなあ。

 クロクラ本は三部構成予定で、各部に一応タイトルつけたいなあと思ってます。今日は急にエピグラム(「ある思想を端的に鋭く表した風刺的な短詩。警句。格言詩。寸鉄詩」)的に詩句をおけたらいいかなと本を繰ってみました。でも物語性があると自分の作品イメージにひきよせすぎる気がするからたぶんタイトル程度でおさえるかな?
 メロ男さんになって線引いたものをいくつかぽこぽこご紹介いたします。

 
「恋人はいずれか一方がいなくては生くることも、死ぬこともできなかった。別れていることはそれは生でもなく、死でもなく、生と死とのかたまりであった」(『トリスタン・イズー物語』←やっぱり萌えです)

「さて何とせうぞ 一目見し面影が 身を離れぬ」(『新訂 閑吟集』)

「ああわたしはしつかりとお前の乳房を抱きしめる、
 お前はお前で力いつぱいに私のからだを押へつける。
 さうしてこの人気のない野原の中で、
 わたしたちは蛇のやうなあそびをしよう、」(「愛憐」萩原朔太郎)

「愛にまったく征服された憎しみは愛に変ずる。そしてこの場合、愛は、憎しみが先立たなかった場合よりもより大である」(『エチカ』スピノザ)

 以上、『愛のことば』(岩波文庫)からとってきました。
『トリスタン・イズー』とか朔太郎は好きだけど、『エチカ』にもそんな箇所があったのか!