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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2004年01月16日(金)
明日がんばる

 でれでれ起床。朝のうちに本が届きました。さっそく開けてうっとりながめたり。表紙は飯島耕一の『詩の両岸をそぞろ歩きする』がいいなあ。クリーム色の地に鳥の絵。北村薫の『詩歌の待ち伏せ』はほっこりとした感じがよく出ている。

 ですがまずは以前買っておいた矢川澄子『アナイス・ニンの少女時代』をさっと読了。アナイスのことを知ったのはたぶん、映画『ヘンリー&ジューン』から。のちに『北回帰線』などで知られるようになったヘンリー・ミラーのパリ下積み時代につきあった女性の回想録を原作にした映画、しかも戦列なエロスあふれる・・・・・・というのに惹かれたと思う。
 この映画ですごく残っているのは、ヘンリーの妻ジューン役を演じたユマ・サーマンの「アナイース・・・・・・」という呼びかけ、その声。ハスキーで艶っぽく、気だるく。ユマけっこう好き、『ガタカ』でもよかったです。タラちゃん映画は作品そのものがそんなに好きじゃないけど。
 で肝心の『アナイス・ニンの少女時代』は、ちょっと食いたりない本でした。最後に訳出されていた、アナイスがおそらく自分のモデル時代を下敷きにして書いただろうエロティカ「あるモデルの話」は面白く読めましたが。

 それからやっぱり買っておいたフェラーズの『猿来たりなば』を。うーんわりと早めにネタが割れたような。

 今日届いた本では、イシェの『絵解き 中世のヨーロッパ』を読みはじめました。三つの身分−オ−ラートーレス(祈るひと=聖職者)、ベッラートーレス(たたかうひと=戦士:貴族)、ラボーラートーレス(働くひと=農民など)は神の定めた秩序。もちろん財産や生存条件についてはこの順番でめぐまれているわけですが、今日うーむと思ったのは、来世を、最後の審判を信じ、今の生をいわばその前段階としてあゆんでいたひとびとにとり、おのが天命をつくすことがその来世での幸福の条件であったこと。そう考えると、ひとびと正しい教えへと導き諭すべきオーラートーレスの使命は非常に重く、それに届かない場合、最後の審判においてほかの二身分よりもはるかに重い断罪を受ける。そしてベッラートーレスはその性質上どうしても他者を傷つけるという罪を犯すわけで、やはり何らかの断罪をまぬがれない。最下層に位置するはずのラボーラートーレスたちこそが、すくいの道で最上の扱いを受けると考えられていたという指摘です。

 しかしこのへん、まだほんのすこーしーのぞいただけなのに遠大さがおもいやられる・・・・・・最終的には「中世ノリ」だからさー、となって、”あんなに日記に本読んでるとかアピールしたくせにこれだけ?”って思われることでしょう。

 で夕食後すこしだけメモ。師クラです。師匠には口のききかたもぞんざいだしわりと暴力的だし、でもそれが少年陛下の甘えという感じです。その甘えが自分だけに向けられるものなのだと解釈して許す、どころか、蜜のようにそれをもとめてしまうずっと年上の男。という図式でいきたいと思います〜。で、これが「明日がんばる」なわけね。