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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2003年02月06日(木)
時震

 デパートに寄り、書店と地下の食品売り場でだけ買い物して帰宅しました。買った本はカート・ヴォネガットの『タイムクエイク』。50ページほど読みました。ヴォネガットらしいシニカルでファニーな、おもわずにやりとしてしまう本なのです。

 「八十四日間なにも釣れなかったキューバの漁師の話である。その漁師が巨大なカジキマグロを釣りあげた。漁師はその大魚を殺し、小舟の横に縛りつけた。しかし、港へもどってくるまでに、サメたちがその大魚の肉を食らいつくし、残ったのは骨だった。(中略)
 ある日、近くに住む本職の漁師に、この話をどう思うかとたずねてみた。その主人公はまぬけだ、という答えが返ってきた。いちばん上等の肉だけをきりとって小舟の底にしまいこみ、サメにはあとの残りをくれてやればよかったのに、と」
というすべりだしです。好き。あ、うえであげられている話というのは、もちろんあの「老人と海」ばーいヘミングウェイです。

 しかしこの物語、またおもわず陛下のことを思ってしまうような恐怖なのでした。タイムクエイクとは「時震」とでも訳したらいいのかな、

 「時空連続体に発生したとつぜんの異常で、あらゆる人間とあらゆるものが、過去十年間にしたことを、よくもわるくも、そのままくりかえすしかなくなる、というものである。(中略)
 あなたが初回の十年間にいわなかったことを、このリプレイ中にいおうとしても、それはぜったいにむりだ。もし初回でそれに成功していなければ、自分の命や、愛するものの命を救うことさえできない」

 この最後に注目です。
 まだ物語は本筋に入っていないんですが(ヴォネガットは最初のジャブが長い作家なのね)、どうも当人には”これは繰り返しだ”という意識があるようなのです。
 そんな事態に陛下が出会ったとしたら?
 もう一度クルタのひとびとの暗い眼窩を見て、おそらく墓を掘って、復讐を誓って・・・。
 狂うことすら許されないんだろうか?

・・・・・
 この本を買うまでの妄想はあいかわらず"Reverse"の続き。地下室行きのエッチシーンのコンテ・・・というとへんですね、絵を書くわけじゃないから。緋の眼をはっきり見るためにフィニッシュのかたちはまあ決まってるわけですが、それまでにどうしようかなとか、団長の気持ちになって(オソロシイ)いろいろ考えておりました。「これかなあ」とか言いながら四十八手解説のサイトを眺めてみたり(ぎゃああ)。

 いや、と言いかけた陛下に「逆らわないのだろう」と声をかけていろいろ言わせてしまうわけで〜、とmしゃんに言い(書き)ましたら、

 「うりうりしつつ更に
「いいか?いいのんか〜?ここかぁ〜?」なおやぢ団長も捨てがたいです・・・」

というコメントをいただきましたが。
 それでいいのほんとに?