ケーブルテレビのおかげで見れるようになったBSフジの『映画大王』でジャン・ジャック・アノー監督の『ラマン〜愛人』を見ました。 ネタ探しってわけじゃないけど、こないだふと思いついたロミジュリクロクラで「ピカさまの体をたらい風呂で洗ってあげるクロロ」というのが、やっぱりこの映画のイメージだったことを確認。うーんどうしよう。まあ、たらい風呂にする必然性はないですね。
それにしてももう10年前の映画なのね・・・。映画館に行って見ました。主人公一家のロクデナシぶりに腹を立てた記憶が。 記憶が改竄?されていたところも発見。 主人公の少女は家から寄宿舎へと向かう船の上で華僑の大金持ちの青年に声をかけられ、寮まで車で送っていってもらうことに。 その豪華な黒塗りのリムジン(当然運転手つき)のなかで、最初はにこやかに話をしていたパリ帰りの青年が、車の振動などを利用しながらおずおずと少女に手をのばしてゆき、最初はかれの右手と彼女の左手の小指の先だけが触れあい・・・ と、ここまではちゃんと記憶どおりでした。
そしてその手はやがて固く結ばれ、車は寮へとひた走り・・・着いたとき離れるふたりだけれど、彼女の腿に置かれていたかれの手がはっ、と退くのがほんの一瞬だけ見えます。
その途中をどうやら補完していたらしいよ。 わが記憶では、かれの手が密やかにけれど次第に大胆に彼女の手から脚にうつりスカートのしたに隠されていた腿をあばき・・・という場面もあったような。 ひょっとして願望? 原作となったデュラスの小説のラストにもあった台詞ですが、ラストは、もう作家となった主人公のところにかれからの数十年ぶりに電話が入ります。いろいろ話した末言いよどんでかれが口にしたという台詞。
「いまもきみを愛している、 これからもずっと愛し続ける、 死ぬまできみを愛し続けるよ」(口調はあえて崩してみました)
それからこれは原作にあったかはおぼえていないけど、映画(録画した)での台詞。
この青年は華僑の大金持ちの息子で、一度も自分で金を稼いだことなどなく父の金で贅沢をしています。フランス人の少女に溺れきったかれは、この少女と別れて昔からの許嫁と結婚するようにと父に命令されます。 許してほしいと父に頼んだことを報告する青年の台詞は、字幕ではたしか「あなたとは別れられないと」父に言った、だったけれど英語の台詞はすごい。
"It is hard to take you from my body"
違う意味にしちゃうかもしれないけど、なんだか使いたくなってしまうような破壊力がありました。
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