度々旅
INDEX|past|will
急に寒くなり、虫の声も少し小さくなった今夜。急遽出した毛布。干さずにかぶったためか、鼻がむずむず、鼻センサー。ちなみに目もちょいと痒い。うにゅぅ。
本日は父と二人で昼間っから飲み屋へ。この飲み屋、下町では知る人ぞ知るホルモン屋。確か平日は午後2時開店。今日は12時開店。飲んだくれ親父達が開店前から並ぶ。開店と同時に満席。親はずっとこの店に通い続けている。私は久し振り。
ここには、懐かしいような下町の図が残っている。メニューはないので、初めての客は、周りの人が食べているものを見て「それ何?」と聞きながら頼む。なみなみとコップにつがれる焼酎を口の方からお迎え。もちろんコップの下には、こぼれたお酒を受けるお皿。マスターは客の飲む量、酔い加減を観察して、客に合わせてお酒の濃さを調整。酔っ払いは追い出される。灰皿はなく、おやじ達は、床に吸殻を落とし、競馬の時期、赤鉛筆を耳に新聞に目を向けるおやじ、初めての客にいろいろ教えるおやじ、常連同士で語らうおやじ、素敵な空間。とにかく、おやじおやじおやじというような店。
でも、時々テレビで紹介されるようになり、少しばかり女性客も昔よりちらほらと。
「今日は飲みすぎ」とマスターに言われ、自分が幼い頃、そこで酒を飲む自分の姿は想像したことなかったなぁと思う。子供の時始めてそこに行ってから、まったく変わらない空気がずっとここには溢れている。そして、この先も私達の年代がその店を愛し続けていくのだろう。
帰りに、昔と同じように駅前でコロッケを買い食い。父は実家へ、私はアパートへ。昼間から赤い顔した親子がふらふら帰宅。
|