FILL-MIND [フィルマインド]心情記 

   
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2003年11月24日(月)  ■ヒロインでいよう■

ちっぽけな幸せを思う時、私には仕事に関わっている事をなくしては語れない事実を思う。

他の誰にも表現できない自分がそこには確かにあって、それはとても些細なものなのだけど、出し尽くせた時、達成感の高揚に胸がむせぶ。それは麻薬のように体に浸透して想いを尽きさせない。どんなに抵抗しても、またもう一度味わいたくて、いばらだと知っても幾度も突き進んでしまうのだろう。

ほくほくと幸せにくるまれて帰路につく。足跡のない雪道を歩くようにしゃきしゃきと満足の音が弾む。

偶像にはしゃいでいた若い頃はそれは雲の上でしかなかったのだけど、ほんの少しの覚悟とほんの少しの許容を吸収できた時にだけ、感じ得られる瞬間なのかもしれない。投げ出せなかった意地の在り処でもある。

繰り返し繰り返し、幸せと不幸せを融合させて人は生き延びていける。

きっと誰もが、どうにか伝えようと、歌を歌い、音を奏でて、思いを描くのだろう。たとえ直接には結びつかないのだとしても。想いを紡ぐという言葉が心に響くように。

感じ得たひとつひとつを、花びらを散らすように降り注ぎたい。それが表現の源なんだと私は思う。

物語りのエピローグのように、結末はいつも、今ここにいる自分が、自分を生きる主人公であるという現実を思い出させる。



 
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