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Pop Up な出会い  2003年12月10日(水)


快晴。空が薄く青い。
朝食がわりのコーヒーを片手に郵便物を整理する。


今年もそろそろ終わり、なんて思いながら・・・。


郵便物のなかに喪中のご挨拶状があった。
今年はこれで3通目だろうか。


思うに、一枚も年賀状が来ないお正月を送るって
反って寂しさを増すだけじゃないのかな・・・。
だから、お年賀状のかわりにクリスマスのカードを出そうと思うの。


そんなことを考えていたら、リビングの電話が鳴った。
家の電話にかけて来るなんて誰だろうと
不思議に思いながら受話器をとると



「もしもし?」


「いちこさんのお宅でしょうか? わたし鈴木と申しますが・・・・」


電話の向こうは女性の声。


「はい・・・。」


不思議そうに返事をするわたしの反応に対して
さらに自己紹介をつづける彼女。


「あの、わたし・・・先週アフタヌーンティーの時に
お隣に座っていた鈴木と申します。」



あ・・・、確か先週の木曜日に会った女性。
焼きりんごのお菓子を食べながら紅茶を飲むという
「ちょっとおしゃれなアフタヌーンティ」というテーマのお茶会?
というのかな? そこで一緒だった彼女だ。


そういえば、最後のお別れのときに
参加者全員で携帯の電話番号を交換しあったんだっけ。
でもわたしは、先月から携帯を実家に置いてきてしまっていて、
代わりに家の番号を書いてきたんだった・・・。
それで家の電話にかけてくださってるのね?


たしか彼女は数年中国にいて、まだご主人も中国にいるとかで
そういえば、ご主人は今週中に帰国するとか言っていた。
わずか10秒ぐらいの間に、先週の記憶が走馬灯のように駆け巡った。


にしても、電話番号を残してきておきながら
本当に連絡をくれるとは夢にも思っていなかったわたし。
わたしだけじゃなく、みんなそう思っているはず。
それは、お決まりのご挨拶だと・・・。


だから、わたしはうれしいと同時になぜか呆然ともしていた。



「あの、突然なんですけど。 
来週の22日にクリスマスパーティを家で開きますので
お時間あれば・・・と思いまして・・・」



・・・え?! わたしはさらに言葉を失って
こんなにフレンドリーな人にあったのは久しぶりと感激してしまった。
知り合って間もない間柄で、また会いましょうというのは簡単だけど
家に招待するのは簡単ではない。


だってそれは、恋人を家に招待するような、
打ち解けたというかなんというか、とても価値があることだと思うから。
だからわたしは、この親切で大胆な招待が非常にうれしかった。
他の事は投げ出しても行ってしまうようなそんな勢いで快諾の返事をする。


いくつかの新しいことを試みた今年1年。
新しい経験をしたり、新しい出会いがあったり
せっかく出会ったのに距離ができてしまったり。


でも最後の最後に・・・、
ポンと飛び出すような、こんなPop Up な出会いがあるなんて・・・。


今年一年、

大切なのに失った空間。
大切じゃないけれど失った空間。


どちらも喪失感が残るのは否めない。


失ったのには理由がある。
悪いのは相手ではなくいつもわたしの方。


近寄っていいのか、逃げたほうがいいのか
戸惑っているうちに距離が遠のいて
最後には、「わん」と吠えられ威嚇される始末。


カップに残る最後のコーヒーを啜りながら
来年は、来年こそは失うものを減らしたい・・・とひとり呟く。



はぁ・・・。いつになく長文になってしまいました。
わたしは喋るのが苦手です・・・。
哀愁男友だちとの会話もワンフレーズづつぐらいでしょうか。
夫との会話なんてキーワードのやりとりみたいなものです。
わたしの言葉が足りなくって誤解もしばしばですが・・・
それはわたしの日記文にも多々見られますね。


最後に・・・、
My登録して下さっている方々、My登録させて頂いている方々に
ご迷惑でなければ、クリスマスカードを送信したいと思っております。


スパムと誤解されないように”いちこ”名でいくと思います。
メーラーによっては受信されない場合もあるようなので
15日までに届かないときはお教えてくださいね。(*^^)ノ





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