毎年夏休みの終わり頃というのは、物悲しくていけない。 これはやはり、自分が学校嫌いだったからか。 今日、明日と週末の休みが終わったら、月曜日が始業式。 数年前からのことだが、我が地区は夏休みの終わりが1週間早い。 決して寒冷地ではなくて、東京都内なのだが。
子どもたちは特に、どうということも無い様子。 のんなんて、学校に行くのを楽しみにしている様子だ。 どう考えても、自分の子どもと思えない。
自分自身が「学校楽しい?」とか、 「友達に会いたい?」などという質問に非常に困惑した覚えがあるので、 私はなにがあっても子どもにそう言う質問をしない。
ただ「学校に行くんだねぇ」「また毎日頑張ってね」と言うだけ。
むつは「えー。また学校いくのー?」と聞いてきた。
やっぱり。よくわかってないよねぇ。 うん、そうよ、月曜日から2学期よと答える。
ふーん、と答えるむつ。
「ねぇ、おかあちゃんはがっこうすきだった?」と聞いて来る。
うーん。うーん、どうするかな。 少し考えたのだが、 「うーん、苦手だったなぁ」と答えてみた。
とたんに目を輝かす、むつ。 「なんで!?なにがにがて?!」 ちょっと嬉しそうだ。 ふふふ。
「うーん、給食がねぇ。なかなか食べられなかったのよ」 これは本当だ。 学校は何もかも嫌だったが、その中の一つは給食だった。 体が弱く、食が細かった私は、とてもとても一食分食べられなかった。 いつも残して、パンを持って帰るのがつらかった。
その話をすると、ええーーー!!と驚き、とても嬉しそうにする、むつ。 そうだ。むつはしっかり食べている。 牛乳を少し残してしまうことがあるそうだが、 それ以外はいつも「ぜんぶ食べてる」と言っていた。
「だからさ、むつちゃんみたいに、全部食べられるのは すごくいいなぁと思って、羨ましいのよ」
と言うと、さらに嬉しそうに笑う。 月曜日が始業式。 火曜日からは通常授業で、給食もあり、5時間授業。
いきなり、つかれるねぇ。 でも、しっかり給食食べて頑張れ、むつ。
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