特に何もない土曜日。 何にもないのはつまらない。 とりあえず、のんとむつを連れて外に出る。 ……が、気温は高いが、風が強い。公園で遊ぶような感じではない。 結局、ヨーカドーへぶらぶらと。
ベビーカーを持たずに、2人を連れて外に出るのもだいぶ慣れてきた。 抱っこヒモも不要である。 それほど無理な距離を選ばなければ、最初から最後まで歩き通す、むつ。 歩くのが楽しい時期らしい。
ヨーカドー内でも2人で楽しそう。 エレベーターの中から外を見て、2人で指を指して何やら笑ったり。
まずは本屋で、シール帳をそれぞれ1冊ずつ。 最近のん&むつはシールがブーム。 むつはとにかく「貼る」ことが楽しい。 のんは少し前まで「むつと交換すること」が楽しかったらしいのだが、 それを少し卒業して、こんどは「物語を作りながら貼る」ようになった。
キャラクターを貼り、そこに何かものを持たせたり、言葉を書いたり。 そこら辺のチラシの裏にそれを作っているので、 「もったいない!!」と、スケッチブックに貼るように勧めた。
「○○ちゃんが来たよー、こんにちはー。 あっ、こっちにはママがいるから、買い物に行こう!」 などと、ひとりで楽しげに設定を考えながら貼っている。 …そういえば、私もそんなことをして遊んだ記憶がある。 私の場合、とにかく絵を描くことが好きだったので、シール半分、絵が半分 だった気がするが。 (そんなに豊富にシールも持っていなかった)
そんなわけで、またも「作品」を作るべく、シール帳を買う。 新品のシール帳を片手に、地下の食料品売り場へ。
…が。 ここのところ特に、むつが、言うことを聞かない。 俗に言う、「魔の」時期であろうか。 のんにも確かにこういう時期があった。 のんはかなり激しかったので、叫ぶのんを脇に抱えて、何度も帰宅したものだ。
むつは、それほど激しくない。(今のところは…だが。) が、頑固である。 何か私が言っても、ことごとく首を振る。 きりりと口を結び、ふるふると首を振るさまは、なかなか凛々しいのだが、 そんなことは言っていられない、食料品売り場。
「のんと手を繋いで」という言葉も無視し、たったかと自分の行きたい方に 小走りにいってしまう、むつ。 困った顔で追いかけていく、のん。
まあ、ね。 よそさまに迷惑をかけない範囲でお母ちゃんが見ているから、大丈夫よ、と のんを安心させる。 ふふふ。それにしても。 たった2年前、横断歩道で寝そべって私を困らせた子どもが、 スーパーで手を繋がない妹を困った顔で追いかける。 成長って、すごいなぁ。
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