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Nekomar's Diary

2003年10月07日(火) お預かり

のんの幼稚園では、「延長保育」という仕組みがある。
特に行事などのある日以外で、個別にあらかじめ申し込みが必要だが、
子どもたちを夕方17時まで預かってくれるのだ。

Tくんのママ、仕事を始めて1年。
この1年の間、仕事が夕方までになる時や、お迎えに間に合わない時には
あらかじめ我が家でTくんをお迎えしたり、数時間預かったりしていたが、
そろそろ、この延長保育を利用して、もっと勤務日数を増やしたいという。

うちにもっと預けてくれればいいのに、と、のんも私も強く思うのだが、
やはり我が家も、のんやむつが急に熱を出したりすることもあるので、
そうそう安易に「いつでもいいよ!!」と言い切れない。
と、同時に、Tくんママにも「好意ばかりに甘えているよりも…」という
気持ちもあるのだろうと思う。

そんなわけで、Tくんが延長保育を初めて利用する。
が、Tくんは極端に人見知り。
実は彼は、去年入園してから数ヶ月、朝「幼稚園に行かない」と泣き続けた。
本当は去年もTくんママは延長保育を申し込んだのだが、
「Tくんはちょっと…」と、先生に苦笑いと共に断られた実績を持つ。(!!)

それなら、のんが一緒なら?と、Tくんママと私で相談がまとまった。

以前から、のんは「延長保育」の通称「お預かり」に、憧れを抱いていた。
みんなが帰り支度をしている間、まだ遊んでいる「お預かり」。
おやつが出るという、「お預かり」。
先生がついて遊んでくれて、他のクラスに出入りすることもあるという、
(ただ単に保育人数が足りないので1教室に集めるだけなのだが)
「お預かり」。
のんの中では、それはそれは、キラキラする輝きをもつ言葉。

昨日の夜、寝る前に予告する。
「明日、元気で幼稚園に行かれたら、Tくんも一緒に『お預かり』するから。」
「ええーーーーっ!!!!………のんちゃん、『お預かり』久しぶりだなぁ…」
いやいや、違うって。初めてだってば。
目がうっとりしている。

うっとり、は今朝も続く。
「ああ、今日は『お預かり』なんだよ…」などとつぶやく。
急に真顔になる。
「Tくんが、間違ってバスに乗って帰っちゃったら、どうする?」
さらに、
「Tくんが、帰りたい〜って、泣いちゃったら、どうしようか?」
・・・。そりゃ、あんた。Tくんに失礼でしょう。自分の心配をしなさい。

いつもより更に嬉しそうに登園する、のん。

ちなみに私とむつは。せっかく17時まで時間があるので、
今日はばあちゃんと約束して、お出かけ。
チト足を伸ばして池袋で買い物と食事をした。(のんにはナイショ!)

帰宅したのん。「どうだった?」なんて、聞かないでもわかる。
楽しかったそうで。
「おやつはね、煮干しみたいのと、おせんべいだった!!あとヤクルトも!」
「うーんと、(延長保育園児は)全部で5人かな。」(これはたぶん間違い。)
「H先生とね、C先生がきたよ」
など、など・・・。

「のんちゃん、毎日お預かりがいい!!」
「じゃあ、もうずーっと、幼稚園にいれば?園長先生に、
 ここにずっといまーす!って言えば?」などと、意地の悪いことを言う父ちゃん。
「そうだねぇ、うへへへへへ!!!」と、げらげら笑う、のん。

…。ママ離れできずにいるTくんを心配している、Tくんママ。
方や私は、娘があまりにも私から離れている気がして。
それはそれで、心配なのだ。


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