幼稚園から帰って、のんが昼寝にはいるか入らないかという時に、 父ちゃん会社から電話。 「雨だから、のんだけ連れて(実家に)行くから」 実は本日、父ちゃん方のバアバが誕生日なのだ。
ケーキを用意して、夕食をいつもより1時間ほど早めにする。 のんに、「バアバの顔を描いてあげようよ」というと、 「いいね!」などと乗り気の発言をするクセに、いざとなると描かない。 最近そんな感じなのだ。 少し前まで、得意になって描き散らしていたのに。
結局、幼稚園でいつもお誕生会に歌う、「お誕生日の歌」を 歌ってあげるから、それをプレゼントにする、と言う。 夕飯を食べてから、何度か練習。 まぁ、孫からのプレゼントだからそれでもいいか?
19時になる前にのんと父ちゃん、バアバのおうちへ。 大人の足で歩いて、ほぼ15分程度のところにある。
21時ちょうどに、のんと父ちゃん帰宅。 父ちゃんぶつぶつ言っている。 どうも、のん、バアバに「お誕生日」の歌を歌わなかったらしい。 いくら言ってもダメだった、と。
そもそも、バアバのおうちは緊張するらしい。 私と一緒の時には、全くそんな感じではないので知らなかったのだが、 どうも私が一緒でない時ののんは「借りてきたネコ」状態だというのを、 少し以前から聞いていた。
それにしても…絵もなし、歌もなしじゃあ…。 じゃあ、何してきたの?と聞くと、 「チョコレートケーキ食べてきた」という。 帰りに父ちゃんに(歌わなかったことを)怒られたらしく、 ちょっと遠慮しがちに言う。
…あまりそれで怒るのも、可哀想だと思ったりするのだが。 布団に入って、もう一度聞いてみる。 「どうして、あんなに練習して、おうちで上手く歌えるのに、 バアバに歌ってあげないの?」
「………恥ずかしいの」
「でも!上手に歌えるじゃない!!父ちゃんと母ちゃんの前では 恥ずかしくないのに、どうして?」
「それは、わからない」
うん。正しいのだと思う。たぶん緊張して、歌えないのだろう。 また、父ちゃんの実家は「黙って待つ」「のんがその気になるまで待つ」 ようなことをしてくれるタイプのジイジ・バアバではない。 「歌って〜」「はやくー!」などと、どんどん声が飛ぶ。 (今夜の様子は知らないが、普段はそんな感じである)
のんがもっと小さい時には、それで動けなくなってしまったこと数回。 私が何度か「待ってあげてください」などと言うのだが、 それはもうジイジ・バアバの性質なので、どうもしようがないのだろう。
…それにしても…。 まぁ、「お年頃」と言うしかないだろうか。これも、ひとつの成長。 バアバがそう思ってくれればいいけれど。
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