DiaryINDEXpastwill


2006年11月18日(土) 気持ち悪い。苦しい。誰か助けて。

現地集合、のデートの話は、離れてた時間は1時間半余り。
これって意味があるんだろうか、と若干疑問には感じつつ、
でも外での待ち合わせは久しぶりで新鮮な感じがした。

ちなみに、Yu君の方が先に出かけてて、私はいろいろと準備して出たら、
10分くらい遅刻してしまった(^_^;)
寒い中待たせて申し訳なかったけど、いつもは私が待つ側だし、
たまには待ってもらうのもいいのかな……?

待ち合わせたのは、上前津の8番出口@13:00。
指輪を置いてったのに気づいて、箱ごと持ってきてみた。
「今日ははめないの?」「うん。はめないと寂しい?」「……そうだね」
ってことではめてはくれたけど、今日は右手だった。

お昼ごはんは、ユニークなデザインの「珈琲ぶりこ」ってお店。
出かける前、私は夕べの残りを、満腹にならない程度に食べてきた。

Yu君は普通にとんとん汁定食を頼んでたけど、私はバナナケーキと
ハニーリモーネ(ハチミツ入りレモネード、って感じ?)。

その後、銀だこでたこ焼き10個入り。
たこ焼きに大根おろし、っていうのが新鮮だった。
美味しかったけど、私は3個でギブアップ。

コメ兵にも少し入った。
知らなかったけど、いろんな場所に建物があるんだなー。

真福寺の前では、怪しげな市場が並んでた。
真福寺、というか大須に来たのは2003年の2月以来。
教授(指導教官ではない)に催し物の手伝いを頼まれて行った。
(ちなみに何年のことだか覚えてなくて、今回はネットで検索)

お参りもしてみた。
「Yu君の夢が叶いますように」「その時、私が一緒にいられますように」
果たして、この2つが、同時に成立するのかどうかはわからないけれど、
それでも、願いが叶ったらいいな、と思った。

ところで私が何を願ったのか、はYu君には言わなかった。
何を願ったか予想がつく、と言われて「じゃあ言ってみて」と言ったら、
「秘密」という答えが返ってきたんで。後半は当たってたのかな。

当初はここに書くつもりがなかったけど、その後、気が変わって、
書いてみることにしたけど……いつか、読んでくれるだろうか。

その後、歩いてたら伏見の科学館前まで来た。
目的地は、前にも一度行ったスーパースーツ。
でも、なかった。違うお店になってた。

新しいお店が丸善のそばにオープンする、ってハガキが来てたけど、
それはここが移転したってことだったのか。

そっちに行ってみたら、予定してなかったけど、Yu君はコートを買った。
紺っぽい色だったけど、スーツ姿にも似合いそうかな。

アンケートに答えてYu君はネクタイ、私はネイルケアセットをもらった。
果たして、私は使う日が来るのか。誰かに譲った方が役立つだろうか。

その後、栄から地下鉄に乗って、名駅に行った。
最初にパステルでプリンと紅茶。疲れてて、座りたくて。
食べ終わった後、寝始めるYu君。疲れてるのかなぁ(^_^;)

次に11Fの三省堂。
懐かしい、2冊のコミックを見つけて、ざっと読んでみた。
奥付を見たら、2002年と2003の出版だった。小4、あるいは小5の頃か。

実はちょっと宗教に関わるもので、父が昔買ってきた本だった。
「愛とは、与えるもの」、かぁ。そういえば昔読んだな。
何をもってそう見做すのかは、よくわからないけど、私は私なりに、
頑張ってみようかな、と思った。

次にビックカメラ。
私のPCが最近おそろしく調子が悪いんで、Yu君が新しいのを買って、
今あるのを私に譲ろうか、って話になった。

店員さんの話をいろいろ聞きながら、迷いに迷って、決めたのは
VAIOのノートPCだった。そこまでは良かったのだけど。

ネットは電話加入権不要のYahoo!BBに申し込むことに決めた。
今は以前使ってたAirADGEも解約して、うちのDIONの回線を使ってる。
でも、自分の部屋にもネットを敷こう、って決めたらしい。

離れてしまうのは寂しくあるのと同時に、私って束縛しちゃうタイプかな、
それは昔から変わってないのかな、と思ってた。

ただ、1つ問題が発生した。
回線開通の時、平日の午前か午後に立会いが必要になること、
早くても1ヶ月先じゃないと工事ができないこと。

この2つを聞いたYu君は、ずっと沈黙して考え込んでた。
「何なら私が少し休みを取って、Yu君のところにいようか?」と提案した後も。

何をそこまで悩んでたのか、私にはわからなかったけど。
私の部屋からなかなか離れられないことか、私の手を借りないといけないことか。
わからないながら、店員さんを待たせてることに、はらはらしてた。

最終的には、申込用紙に希望の日時を記入だけしてもらえれば、
後で予定の変更なりキャンセルなりできる、っていう店員さんの話が
あって、ひとまず私の予定のつきそうな日で申し込んだ。

途中で店員さんに、私達が結婚してると勘違いされたりもした。
同じ町内に住んでること、うちはKDDIの回線が入ってることは言ってたのにな。
前ならちょっと照れただろうけど、今は「いえ、まだです」と言った後、
何とも言えない気分になった。

その後、マックでチーズバーガーとシェイクとナゲットを軽く食べた。
今日は甘い物ばかり食べてるかな。大丈夫だろうか。

食後は、タワーズの夜景を見に行った。
奇しくも、去年2人で見に来たのが11月の第3土曜だった。
あぁ、あれからちょうど1年が過ぎたんだなぁ。

あの頃は、むしろ私の方がよく自分にイライラしてたんだった。
皮肉なことに、私が自分の感情を相応に制御できるようになりかけた時に、
今度はYu君の方が……ってことになってしまったらしい。

今年はデジカメを持ってこなくて、2人一緒の写真は撮れなかった。
携帯を誰かに渡す、って手もあったけど、それは抵抗があったし。

隣で、美術作品展をやってるのも去年と同じだった。綺麗だった。
でも、来年、果たして一緒に見に来られるだろうか。
自問自答して、わからない自分に、悲しくなった。

その後、地下の方の三省堂に行った。
木村拓哉について書いてある雑誌を見て、尊敬してる、と言うYu君。
これはHEROとかの影響もあるのかな。

役者としては見てて面白いと思うけど、そこまで思い入れのない私は
ちょっとぞんざいな反応をしてしまった。

帰りの電車の中、Yu君は買った本を読んでた。
横で眺めてて面白そうだなとは思いつつ、眠かったんで目を瞑ってた。

本山から自転車を漕ぎながら、何を思ったか、こんな発言が。
「突拍子もないこと思いついた。」「何?」「アルバイトしない?」
「は!?何?」「オレの秘書」。

記憶力と文章力を活かして、ってことだった。確かに突拍子なさすぎ。
ていうか、取引先が企業秘密なのに、何をすればいいんだ私?
って言ったら、詰まってたけど。

帰宅はちょうど21時。
先に、コートとかをYu君の部屋に置いといて、今日はうちで
PCを開けてネットの設定とかをすることにしたそうで。

こっちに戻る間際、「もうちょっと一緒にいてくれる?」とYu君。
「もうちょっとってどれくらい?」「……3日かな」
「短すぎ!4日後にはどこに行くの?(笑)」

他愛ないやりとりだった。
あぁでも、もう今は「ずっと一緒にいて」という言葉は出ないんだな、
っていうのに少し悲しくなった。

とりあえず、テレビのchは東京タワー。
でも結局、本を読んだりネットをしたり、で途中でやめてしまった。

Yu君が買った本も読ませてもらった。
啓発本のコミック、って言えばいいのかな?
一通り読み終えた後、感想を問われて、思いつくままに答えたのだけど。

それを聞いて、「このままじゃ一緒にいられない」ってそっぽ向いて
横になってた後、不意に荷物をまとめ始め、新パソコンごと出てった。

「雨降ってるけど、洗濯物大丈夫?」とだけ玄関口で言葉を残して。
どうしていいのかわからなくて、しばらくぼーっとしてた後、
電話をかけてみた。二度かけても出ない。

どうしたらいいんだろう、と思いながら後を追った。
でもまさか、……中からチェーンかけられてるとはな。

どうにかして外から外せないかな、と思ったけどそんなんで開いたら
セキュリティ上困るか、としばらくして納得した。

父は母と喧嘩して外に締め出された後、夜に大声で怒鳴ってたことがあった。
でも、さすがにそんなみっともないマネはすまい、という理性はあった。

軽く呼んだけど、中からは反応がない。
見える範囲で中を覗いてみたら、台所と居間の間のふすまが閉まってた。
そうまでして、私をシャットアウトしたいの?と悲しくなった。
電話をしても、出てもくれないし。

でもこのまま、わけのわからないまま帰れない。
幸い、Yu君の部屋は1階だった。
思い切ってフェンスを乗り越えて、窓を何度か軽く叩いた。
それでもしばらくは、反応がなかった。

何分か後に窓のところに来たYu君は、カーテンを開けて私を見下ろし、
何も言わずにカーテンを閉めて戻った。

……後で思い返した時、同じ瞳だなと思った。
昔、私に絶交を言い渡した時の、友人の瞳と。
相手を完全に拒絶する、瞳。とてもとても、冷たい、瞳。

どうしていいのかわからずに、しばらくうずくまってたら、
最後には窓を開けてくれた。でもしばらく、中には入らずそのまま座ってた。

自分からは、何も言えなくて。
でも、最終的には自分から「入ってもいい?」と尋ねて、入った。

しばらく泣いていたYu君は、落ち着いた後に切り出したのは。
……3度目の、「別れよう」の言葉。

私は、今度はほとんど泣かなかった。
それを言うのをある程度は予想できた所為もあるし、
1日歩き回って、身体的に疲れてたからかな。

思考が、あんまりまとまらなかった。
だからって最初に言ったのが、ネットの話だったのは、マズかったな。
目の前に置かれてるPCが目に入って、「別れたらネットの方はどうするの?」

それから、「合鍵も返さないとダメなの?」という話をした。
つい、卑近なことから考えてしまうのは、性格なのかなぁ。

いろいろあったけど、心の底では離れたくはないと今も思う。
でも、本当に離れようとした人がどうなるかは、過去の経験で
もう知ってしまってる。それはある意味で、とても簡単なことだった。
内心、とても辛いことなのかもしれないけど、行動としては。
だから何を言っていいのか、わからなかった。

あぁまた私は、自分に最も近しいと思ってた人から、
自分の存在を完全に否定されているんだな、と思った。
一番、必要とされたい人から不要とされているんだな、と。

疲れてもいたし、食べすぎの影響もあって、気持ちが悪かった。
吐きそう、っていうのの1.5歩手前くらいの感覚。

「もうちょっと一緒にいられるかな、と思ったけど、もう無理」
「本を面白そう、って言った時はちょっと嬉しかったけど、
 でも君はあの本のメッセージを受け取れなかった。
 あの本がわからないようじゃ、オレの言ってることもわからない」
「君とは分かり合えない、感性が違いすぎる」
「君は全然変わろうとしてないし、これから先も変われないよ」
「君は本当に、オレのことが好き?」
「もうオレに合わそうとしなくていいから」

「私と恋人じゃなくなったら、楽になれる?」「……うん」

これだけの言葉を言われても、それでも「別れよう」の言葉に、
「是」の答えを返すことはできなかった。

まだこれから、Yu君がどう変わっていくのかを見届けたかった。
そばにいて、何らかの形で支えになりたいと思った。
初めて私の言葉を好きだと言ってくれた人に、これからもずっと、
私の言葉を届けていきたい。

でも、そのためには今の私じゃダメだっていうのなら、変わりたい。
今みたいな宙ぶらりんじゃなくて、何か自分の核になるものを見つけて、
それに向かって進んでいきたい。

全くそれがYu君のためではない、って言ったら嘘になるんだろうけど、
それは大いに自分のためでもある、とは言い切れる。

「しばらく、1週間とか2週間とか、会わないで一人で考えてみるから、
 もう少しだけ、待ってくれない?
 Yu君も、一人になったら見えてくるものもあるかもしれないし」
「でも4度も(別れを言うの)はキツイよ」

そうかもしれないけど、そうならないように一生懸命頑張るから。
どうにか、「明日の11時にもう一度、今後のことについて話し合わない?」

もし本当に別れることになったとしても、ごちゃごちゃになってる
生活についても話さないといけないし、とも思った。

ってことで話をつけて、帰ってきたのが0時過ぎた頃。
明日に備えてさっさと寝ようかとも思ったけど、気持ち悪くて寝たくない。
迷ったけど、書けるところまで書いておくことにした。

11月19日が終わる頃、果たして何か書けるのかはわからないけど、
書けるところまで書いたので、おやすみなさい、の19日午前4時でした。


ルゥ| pastwillMAIL